ニック・デ・フリース組GドライブがWRTの連勝を止める/ELMS第3戦ポールリカール

 6月6日、フランスのル・カステレにあるポールリカールで行なわれたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第3戦『ル・カステレ4時間レース』では、Gドライブ・レーシング26号車アウルス01・ギブソンのニック・デ・フリース/ロマン・ルシノフ/フランコ・コラピント組が優勝。開幕から続いていたチームWRTの連勝を止めた。

 デ・フリースはトム・ギャンブル/フィル・ハンソン/ジョナサン・アバディーン組ユナイテッド・オートスポーツ22号車オレカ07の6秒前でフィニッシュ。チームWRTの41号車オレカ07・ギブソン(ロバート・クビサ/ルイ・デレトラズ/イーフェイ・イェ)は5位に終わったものの、依然ランキングをリードしている。

ポールリカール名物のミストラル・ストレートを行くELMSのマシン群
ポールリカール名物のミストラル・ストレートを行くELMSのマシン群

 Gドライブ26号車は土曜日の予選でデ・フリースがPPを獲得。決勝ではルシノフがスタートを担当するが、そのポジションを守れない。WRT41号車のイェがターン1のアウト側からトップを奪う。

 その後も最初のスティントではイェが26号車ルシノフ、22号車ハンソンをリードしたが、LMP3カーのストップによるフルコースイエローの状況で、それは終わりを迎える。1時間目の終わりに導入されたセーフティカーのおかげで、イェの背後にはルシノフからマシンを引き継いだコラピントがピタリと付けた。

 イェから41号車を引き継いだクビサはギャップの一部を取り戻したが、最後から2番目のピットストップでGドライブはWRTを逆転、残り90分でデ・フリースはデレトラズの前でコースに戻ることに成功する。

 だがデ・フリースとデレトラズは、その前のピットシークエンスでコースに復帰していたユナイテッド・オートスポーツ32号車オレカ07のヨブ・バン・ウィタートに先行されていた。

 最後の1時間に入り、26号車のデ・フリースはターン5でバン・ウィタートを攻略してトップへ。続く15分間で、ユナイテッド22号車ギャンブルは41号車デレトラズと32号車バン・ウィタートの2台をパスし、2位に浮上する。

 一方でWRT41号車はデレトラズが最後のピットストップをした後にフルコースイエローが導入されたことで、3連勝の可能性が完全に消えてしまう。

 デレトラズはまた、スタート時の違反に対する5秒間のストップ&ホールド・ペナルティを受ける必要があった。これにより、WRTはデュケイン・チームの30号車オレカ07にもポジションを譲り、5位でフィニッシュしている。

 トップに立ったデ・フリースはFCY中に行なった最後のピットストップ後も首位をキープ、22号車ギャンブルとの差をコントロールし、昨年11月のポルティマオ戦以来となるGドライブの勝利を確実なものとした。

 2位に入ったユナイテッドの22号車は、ハンソンが早い段階でパンクに見舞われた後、他のLMP2陣営とは異なるピット・シークエンスを採っていた。32号車が3位に続き、ユナイテッドは2台でW表彰台獲得となった。

表彰台でお決まりのジャンプを決めるロマン・ルシノフ
表彰台でお決まりのジャンプを決めるロマン・ルシノフ

2位に入ったユナイテッド・オートスポーツの22号車。32号車も表彰台に登壇している。
2位に入ったユナイテッド・オートスポーツの22号車。32号車も表彰台に登壇している。

開幕2連勝を挙げていたロバート・クビサ擁するチームWRTだが、今回は5位に
開幕2連勝を挙げていたロバート・クビサ擁するチームWRTだが、今回は5位に

 LMP3クラスでは、DKRエンジニアリングの4号車デュケインM30・ニッサン(ローレンツ・ホラ/ジャン・フィリップ・デイラー)が優勝。チャンピオンシップをリードするクール・レーシング19号車リジェJS P320・ニッサンに24秒の差を付けチェッカーフラッグを受けた。

 GTEクラスでは、リノ・マストロナルディ/マッテオ・クレッソーニ/ミゲル・モリーナ組アイアン・リンクス80号車フェラーリ488 GTE Evoが今季2勝目を挙げている。スピリット・オブ・レース55号車、AFコルセ88号車が続き、フェラーリ勢が表彰台を独占した。

 また、今年のル・マン24時間レースに特別枠の“ガレージ56”から参戦することが決まっているアソシエーションSRT41が、第1戦に続いて特別枠で出場。アクセルペダルとブレーキペダルを用いずにドライブができるよう改造されたLMP2カーの84号車オレカで、青木拓磨/ナイジェル・ベイリー/ピエール・サンシネナは117周を走破し、総合25位でレースを終えている。

 ELMSの次戦第4戦は7月11日、イタリアのモンツァで4時間レースが行なわれる。

アクセルペダルとブレーキペダルを用いずにドライブができるよう改造されたアソシエーションSRT41の84号車オレカ(青木拓磨/ナイジェル・ベイリー/ピエール・サンシネナ)
アクセルペダルとブレーキペダルを用いずにドライブができるよう改造されたアソシエーションSRT41の84号車オレカ(青木拓磨/ナイジェル・ベイリー/ピエール・サンシネナ)

LMP3クラスを制したDKRエンジニアリングの4号車デュケインM30・ニッサン
LMP3クラスを制したDKRエンジニアリングの4号車デュケインM30・ニッサン

LMGTEクラスウイナーのアイアン・リンクス80号車フェラーリ488 GTE Evo
LMGTEクラスウイナーのアイアン・リンクス80号車フェラーリ488 GTE Evo