マンタイ・レーシング、ニュルブルクリンク24時間通算7勝目は「非常に短く激しい」レースに

 6月5〜6日、ドイツのニュルブルクリンクで決勝レースが行われたADAC・トタル24時間レース(ニュルブルクリンク24時間耐久レース)。最終的に14時間30分もの中断を挟み、わずか9時間30分のレースとなった2021年のニュルだが、優勝を飾ったのは(マッテオ・カイロリ/ミカエル・クリステンセン/ケビン・エストーレ/ラース・カーン組)マンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 R。チームは通算7勝目を飾ることになった。

 スタート直後から雨が降り出し、次第に雨脚が強くなるなか、グランプリコースやコース前半はヘビーレイン、一方でノルドシュライフェの中盤はドライと、非常に難しいコンディションでレース序盤が戦われた2021年のニュル24時間。そんななか、エストーレが序盤から快走をみせた名門マンタイのポルシェはレースを優勢に進めていった。

 しかし、21時30分の時点でレースは霧が濃くなったため赤旗中断となり、その後現地時間の朝6時までレースは中断。朝になっても霧はなかなか晴れず、相次ぐディレイを経て、残り3時間30分のスプリントでリスタートを迎えた。

 中断前はピットインのタイミングで6番手だったマンタイの911号車ポルシェは、エストーレのドライブで首位に浮上。ドライバー4名のうち、カーンは体調不良のためドライブしなかったが、クリステンセン、カイロリとのトリオで名門マンタイがニュルブルクリンク24時間での7勝目を飾った。

 チーム創立25周年を勝利で祝ったマンタイ・レーシングのチーム代表であるニコラス・レーダーは「25周年のニュル24時間を制することができたことを誇りに思うよ。非常に短いレースだったが、一方で非常に激しいレースだった。チームとポルシェのバックオフィスは見事に働き、ミスを犯さなかったことで最終的に優位に立つことができた」とコメントした。

 また今回、勝利に大きく貢献したエストーレは「まずは息を落ちつけたいね。今回のレースは異常に短く、おそらくそのためだと思うが非常に激しくて、逆に疲れたよ」と語った。

「僕たちのクルマは週末本当に強かったし、チームは完璧な仕事をしたよ。マンタイ・レーシングのクルーを誇りに思う。記念の年に勝つということは大きな意味があるからね」

 またクリステンセンは「我々は大きなチームの努力のおかげでトップに立ち、結果的にこれを守った。この成功を可能にしてくれたすべての人々に感謝するよ。チーム、チームメイトのマッテオ、ケビン、それと自分自身を少し誇りに思う」と語っている。

 そして、「これまでの人生で最も素晴らしい瞬間だよ! 僕は今も喜びの涙にあふれていて、気持ちを言葉で表せないほどだ」と喜ぶのは、ニュル24時間初優勝となったカイロリ。

「ケビンのドライブはあり得ない次元だったね。もちろんこの勝利はチームの努力のおかげであり、ポルシェの勝利でもあるけれど、ケビンはこのレースで本当に魔法のような何かを達成したと思うよ」

2021年のニュルブルクリンク24時間を制したマンタイ・レーシングのミカエル・クリステンセン、ケビン・エストーレ、マッテオ・カイロリ
2021年のニュルブルクリンク24時間を制したマンタイ・レーシングのミカエル・クリステンセン、ケビン・エストーレ、マッテオ・カイロリ
2021年のニュルブルクリンク24時間を制したマンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 R
2021年のニュルブルクリンク24時間を制したマンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 R