勝田貴元、2戦連続で自己最高位の4位「危ない瞬間もあったが、自分の戦いには満足」/WRCイタリア

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加し、今シーズンのWRC世界ラリー選手権全戦にトヨタ・ヤリスWRCで参戦している勝田貴元が、6月3~6日にイタリアで開催された2021年シーズン第5戦『ラリー・イタリア・サルディニア』で総合4位フィニッシュを果たした。総合4位は勝田の自己最高位タイのリザルトであり、第4戦ポルトガルに続き2戦連続。

 今季最初のグラベル(未舗装路)ラリーとなった前戦ポルトガルで自己ベストリザルトを6位から4位に押し上げた勝田が、ふたたび自己ベストリザルトとなる総合4位でラリーを完走してみせた。

 地中海に浮かぶサルディニア島を舞台に争われた今戦は“グラベルラリー連戦”の第2ラウンド。全体的に道幅の狭い高速なステージが多く、道の両側には木や岩が迫るなど、少しのミスも許されないトリッキーなラリーであるため、前戦よりも厳しい戦いになることが事前に予想された。
 
 そんななか勝田はラリー序盤から好調な走りを続け、競技初日のデイ1ではSS1からSS4にかけて総合5番手をキープする。同日午後のステージで何度かエンジンがストールしたことでタイムを失いポジションを落とすが、翌日はライバルチームのトップドライバーたちがトラブルやアクシデントに見舞われるなか堅実な走りを続け、総合4番手に順位を上げた。

 迎えたラリー最終日はコドライバーのダニエル・バリットが暑さから脱水症状に見舞われてしまう。このため勝田はバリットへの負担を極力かけないよう慎重な走りにシフト。それでも最後までポジションを守り抜き、2戦連続で総合4位フィニッシュを果たしてみせた。
 
 これにより勝田は開幕戦から5戦連続でポイントを獲得したことになり、ドライバー選手権での順位をひとつ上げランキング5位となっている。

「今回のラリーでの自分の戦いには満足しています。多くのことを学ぶことができましたし、ポジティブなことも多くありました」と語った勝田。

「とくに土曜日はいろいろなことが起き、コーナリングライン上にあった大きな石にぶつかってコースアウトしそうになるなど、危ない瞬間もありましたが、それでも完走することができたのは大きな収穫です」

「とてもいい経験をしましたし、次のラリーに向けていい学びを得ることができたと思います」

勝田貴元がドライブする18号車トヨタ・ヤリスWRC
勝田貴元がドライブする18号車トヨタ・ヤリスWRC

 プログラムのインストラクターを務めているユホ・ハンニネンも勝田の走りに満足しているという。

「今回もまた、タカ(勝田)のラリーにとても満足している。非常に難しいイベントになるということを、彼はラリーに臨む前から理解していたし、実際にそうなったと思う」

「今回は前戦までとは少し違うアプローチをとり、最大限にプッシュするのではなく、とにかくトラブルフリーで走ることを優先した。トラブルさえ回避することができれば、良い結果を得られるだろうとタカは考えていたが、まさにそのとおりの展開になった」

「私としては、これから出場するラリーはタカにとって良いものになると確信していたし、今回に関してはもっとも厳しい戦いになると予想していた。それでも彼は総合4位でフィニッシュした。本当に良いリザルトだと思うよ」

 引き続きヤリスWRCで2021年シーズンのラリーに参戦する勝田が次に挑む次戦第6戦は、6月24~27日にアフリカ・ケニアで開催される『サファリ・ラリー』だ。2002年以来、19年ぶりにWRCイベントとして開催されるこの伝統の1戦は、今戦と同じくグラベルステージで争われる。

勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第5戦イタリア
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第5戦イタリア
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第5戦イタリア
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第5戦イタリア