角田裕毅、初のバクーへ「正しい方向に進んでいる。モナコの経験を生かしていいレースをしたい」F1第6戦プレビュー

 スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPで、バクー・シティ・サーキットでの初めてのレースに臨む。前戦モナコGPに続き、2戦連続で、市街地コースでの新たな経験を積むことになる。

 角田はモナコでFP1では9番手とまずまずの位置につけたが、FP2でウォールにヒット、11周しか走行できずに終わった。FP3で30周を走りこんだ後、予選では僅差でQ2進出を逃がして16番手。決勝でしっかり完走を果たし、16位でフィニッシュした。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

 モナコまでの5戦を終え、徐々にF1の世界に慣れていたと角田は言う。

「バクーは、僕にとっては引き続き初めての経験になりますが、同じ市街地サーキットなので、モナコで学んだことを生かさなければなりません」と角田は、アゼルバイジャンに向けてコメントしている。

「モナコでのレースに向けてのプランは、フリー走行でなるべく多くの周回を走ることでしたが、残念ながらFP2ではウォールにヒットしてしまい、それが低調の要因になってしまいました。クラッシュによって自信を失くしたとは感じていませんでしたが、予選では特に高速コーナーなどでわずかな自信の差が非常に重要になるので、こうした市街地コースでは、壁にぶつかってはいけないという重要な教訓を得ました」

「初めてのモナコはとても楽しくて、素晴らしい経験ができましたし、FP2でのあの瞬間まではとても面白かったです。全体的には、5戦を終えてレースウイークの流れになじんできたと感じていて、驚くようなことも減り、コントロールできるようになってきたと思います。木曜日のメディア対応など、シーズン序盤には驚いていたようなことにも慣れてきました。そうしたことにエネルギーを割かれていましたが、今はすべてが快適になってきていて、いいことです」

「技術的な面では、まだ課題があり、特に現状はマシンセットアップにやや苦しんでいます。まだ5戦しか経験していないので、これが普通なのだと思っていますが、マシンについて多くを学んできているということが重要です。メンタル面も問題なくいい状態にあると思いますし、正しい方向性に向かっています。プレッシャーはありますが、F1ドライバーとして過ごす時間をいつも楽しんでいますし、新たなコースに来ればいつも新しい課題と出会っています。モナコでは、ファンの皆さんの前で、ドライバーの名前を呼び声が聞こえるというのも新たな体験でしたし、とても熱狂的な感じがしました」

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

 角田は、バクーにはモナコほどは苦労せずに適応できると考えており、前戦の経験を最大限に生かしていいレースをしたいと語った。

「今週はバクーで、これまでレース経験はないのですが、もちろんシミュレーターで走行してきました。ほとんどのコーナーが90度で、ほぼすべてのコーナーで速度域が同じくらいなので、面白そうです。ここも市街地コースですが、モナコに適応するよりは少し簡単かもしれません。バクーではもう少しいいレースをできればと思っています。今回も、できるだけたくさん周回をこなし、フリー走行と予選ではウォールに近づきすぎないように意識します。モナコでの経験を生かし、学んだことをすべてアゼルバイジャンで使っていきます」

「シーズン序盤から、チームがマシンを着実に進化させてくれていることをうれしく思っています。まだ結果に表れておらず、僕も学習過程にあることは事実です。なるべくエンジニアと話す時間を多く取り、より多くを学んで、シーズンを通じて成長できるようにしていきたいと思います」