F1 Topic:ブランドイメージを保つトラベルウェア&ギア。ホンダを支える新たなパートナーが登場

 世界最高峰のモータースポーツであるF1には、世界中の多くの企業がスポンサーやサプライヤーとして関わっている。それはF1マシンに採用されているパーツや走らせるために使用するさまざまな機材だけではない。1台のマシンを走らせるために多くのスタッフが働くF1では、そのスタッフたちが着用するユニフォームや使用するギアなどにも、世界中の企業がサプライヤーとして携わっている。サーキットでレース活動を行う週末に着用するユニホームだけでなく、サーキットとファクトリーの往復の際の移動用に使用するトラベルウェア&ギアも同様だ。

 日本ではF1は年に1回しか開催されないが、年間10戦以上もF1が開催されるヨーロッパではシーズン中に、2週間に1回の割合でチームスタッフがロンドンやパリ、ミラノやチューリッヒなど、主要都市の空港へ足を運ぶ。

 世界的な自動車会社や企業が参戦しているF1では、ファクトリーとサーキットを往復する際に着用するトラベルウェアもまたブランドイメージを保つための重要な要素。

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空港ラウンジでトラベルウェアに身を包んだBMWザウバーのスタッフ(2006年)

 たとえば、跳ね馬のロゴの入ったカバンを持ったフェラーリのスタッフがヨレヨレの服を着ていたら、高級車を売るスポーツカーメーカーとして、望ましくない光景であることは想像に難しくない。そこで、現在のF1に参戦しているチームや企業の多くが、グランプリへの移動用のユニホームやカバンに関して、一流ブランドと契約し、スタッフに支給している。

 フェラーリのスタッフが羽織る跳ね馬のエンブレム付きジャケットがArmani(アルマーニ)というのは有名な話。またチームウェアに関してはドイツのHUGO BOSS(ヒューゴ・ボス)と契約していたメルセデスが、数年前にアメリカのTommy Hilfiger(トミー・ヒルフィガー)に変わったときは大きな話題となった。

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フェラーリのエンジン責任者を務めていたパオロ・マルティネッリ(2006年)

 移動の際に持ち運ぶバッグもそのひとつで、マクラーレンはTUMI(トゥミ)、アストンマーティンがOGIO(オジオ)、ピレリがMontblanc(モンブラン)とパートナー契約をしており、実際にスタッフたちが愛用している。

 こうしたトラベルウェア&ギアはチームだけでなく、レッドブルとアルファタウリにパワーユニットを供給しているホンダも同様に存在する。ホンダがサーキットで着用しているユニフォームと移動時のトラベルウェアはAsics(アシックス)だ。そして、そのホンダに新たなサプライヤーが現れた。

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ホンダF1は今年からBriefingのキャリーバッグやバックパックを使用

 バッグに関して、ホンダは昨年までは特定のサプライヤーを持たなかったが、今年からファクトリーとサーキットの移動時に使用するキャリーバッグと、ホテルとサーキット間の移動用のバックパックをBriefing(ブリーフィング)からサプライしてもらい、スタッフたちが愛用している。

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Briefingのキャリーバッグを使用するホンダF1の山本雅史マネージングディレクター(左)と田辺豊治テクニカルディレクター(右)
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Briefingのキャリーバッグとバックパックを使用するホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクター(左)と山本雅史マネージングディレクター(右)

「F1というグローバルな舞台で戦うホンダにとって、Asicsと同様に日本企業でありながら、世界に誇れる品質を持つブランドであるBriefingの極めて高い耐久性と機能美を併せ持つコレクションおよびフィロソフィーは、年間20戦以上を転戦しながら世界のトップを目指してタフな戦いを続けるF1のフィロソフィーや用途にマッチすると考え、このたびBriefingとサプライヤーとして提携しました」(ホンダ広報)

 Briefingは日本のラゲッジブランドだが、アメリカ軍にも製品を供給し、アメリカ国防省が定めるミルスペックに準拠した品質の高さで、ビジネス用だけでなく、アウトドア用としても近年人気が爆発している。屈強性だけでなく、タウンユースを考慮した収納性の高さも評判となっており、最近は通勤電車内でもよく見かけるようになっていたため、注目していたら、なんと今年からホンダF1のトラベルギアとしてF1界に進出していたとは!!

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Briefingのキャリーバッグ。近年はアウトドア用としても人気が高い

 今シーズン、サーキットの行き帰りで出会うホンダのスタッフが昨年までとちょっと違った雰囲気で見えたのは、Briefingを携えていたからだった。

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ホンダF1 山本雅史マネージングディレクター