令和3年5月31日納付期限の自動車税を払い忘れたらどうなる?延滞金を払わなくいい場合は?

■自動車税を納付しないと車検が受けられず、延滞金も発生

令和3年の自動車税種別割の納期限は5月31日です(一部地域では6月末)。皆さん納付は済ませましたか? 通知書が届いてから約1ヵ月で納付しなければならない自動車税では、納期限に間に合わなかったというケースも散見されます。

自動車税を期限内に納めないと、車検(継続検査)を受けられないばかりか、延滞金が発生するのをご存知でしょうか。今回は、自動車税を払い忘れたことによって発生するリスクと、その対処方法について紹介していきます。

●納期限を過ぎると支払い方法が限定される

自動車税とお金
便利な納付方法も、期限を過ぎると使用できないものも。現金払いでしかできなくなってしまいます。

自動車税は、指定金融機関窓口、コンビニエンスストア、Pay-easy、クレジットカード決済のほか、最近ではスマホ決済でも納付することができます。しかし、この多彩な納付方法は、納期限内で納める際に利用できるものです。

通知書をよく見てみると、コンビニエンスストア払いやクレジットカード決済ができる期限が記載されています。この期間を過ぎると、便利なコンビニ払いができず、指定金融機関の窓口か、各自治体の税事務所で納付しなければなりません。

インターネットを経由した支払い方法の期限は、各自治体で取り扱いが異なりますので、各都道府県の税事務所へ問い合わせてください。

●延滞金が発生するが1000円未満は払う必要なし!

自動車税も立派な地方税です。支払いが滞り、延滞となると、延滞金がかかります。自動車税納税通知書の裏面に、延滞金に関する記載がありますが、少々難しく書かれているため、実際にどのような延滞金が発生するのか、理解するのが難しいです。

自動車税に限らず、地方税の延滞に関しては、各地方自治体が取り扱い方法を決めています。令和3年の延滞金の率は、納期限の翌日から1ヵ月を経過する日までの期間には年2.5%、1ヵ月経過した日以降の期間については年8.8%です(年により、延滞率は若干の変動があります)。

例えば、納税金額が36,000円(自家用1.5L~2.0L以下)の場合、50日間延滞した場合には以下のような計算が行われます。

[36,000円(納付書の税額)×2.5%(年率)÷365日]×30日(期限後の1ヵ月内の日数)=73円

[36,000円(納付書の税額)×8.8%(年率)÷365日]×20日(期限後1ヵ月以降の日数)=173円

50日経過後の延滞金は73円+173円で、246円です。なお、延滞金の計算の基礎となる税額に1,000円未満の端数がある場合には、その端数全額を切り捨てます(一般的な金融機関等の計算方法とは異なります)。

督促状
支払いが遅れた税金には延滞金がかかり、延滞金は督促状で通知されます。

なので、この246円を延滞金として支払わなければならないのかというと、そうではありません。通知書裏面にある延滞金の項目には、次のように書かれています。

「延滞金の確定金額に100円未満の端数があるときはその端数全額を、その金額が1,000円未満であるときにはその全額を切り捨てます。」

つまり、今回の50日延滞したケースでは、延滞金が246円と1,000円未満であるため、全額が切り捨てられるということです。基準となる税額の大小によって、延滞金が加算されるまでの日数は異なります。

ちなみに、上記の納付書の税額が36,000円の例の場合、延滞金が1,000円を超えるのは、延滞発生から137日後の10月15日となります。延滞金は計算では1,001円とですが、100円未満は切り捨てるため、納付すべき額は1,000円となります。

納期限を過ぎてしまっても、できるだけ速やかに自動車税を納付することで、延滞金の加算が防げる可能性があるということです。また、基本となる自動車税の支払いには、5月に封書で送られてくる領収済通知書を使用します。延滞金が発生した場合には、後日、延滞金の金額だけが記載された納付通知書が送られてきますので、その用紙を使い、速やかに延滞金を納めてください。

●納付が難しい場合には連絡、相談を

自動車税の納付を行わないと、車検が受けられないのはもちろん、督促状を無視して払い続けなければ、延滞は増え、最終的には財産(銀行預金やクルマ、不動産等)の差し押さえが発生します。

自動車税
コロナで支払いが難しい場合には、関係機関へ相談を。相談者にはコロナ特例も準備されています。

カードローンやクレジットカードのキャッシングなどを利用し、自動車税を納付するという方法もありますが、延滞利率を超える利息でお金を借りるのも現実的ではありません。

どうしても納付ができない場合には、分割払いをする方法があります。詳しくは都道府県税事務所へ、納税者本人が連絡をしてください。

支払いのできない理由を尋ねられますが、正直に生活に関わる理由を説明すれば、対応してくれることが多いようです。コロナ禍で、一時的に経済的に苦しい方もいらっしゃると思います。分割回数は基本的に2回となりますが、相談内容によっては、回数を増やして対応してくれることもあるでしょう。払わないまま放置するよりも、有益な対応策となりますので、早めの相談をおすすめします。

自動車税の納付は、年に一度ではありますが、納付金額も大きく、納期限が短いです。納付忘れがないことが一番ですが、遅れてしまった、払えないという場合にも、適切な対応が大切です。

(文:佐々木 亘