トヨタ、今季2度目のグラベルラリーでシーズン4勝目を狙う「ポルトガルで良い感触を得た」/WRC

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは6月3~6日にかけてイタリア、サルディニア島で行われる2021年シーズン第5戦イタリアに、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組の、3台のトヨタ・ヤリスWRCで参戦する。また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加する勝田貴元も、引き続きトヨタ・ヤリスWRCで最高峰クラスに出場する予定だ。

 5月20~23日に開催された第4戦ポルトガルで今季初優勝を果たしたエバンスと、選手権リーダーに立つオジエによってワン・スリー・フィニッシュを飾ったトヨタ。チームはその勢いを保ったまま地中海に浮かぶサルディニア島に移り、シーズン2度目のグラベル(未舗装路)ラリーに臨む。

 2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響で10月に延期された“ラリー・イタリア・サルディニア”だが、今季は例年どおり6月の開催に。そのため前回の大会よりも高い気温での戦いが予想される。

 また、路面は乾燥して荒れる可能性が高く、クルマとタイヤにとっては非常に厳しいラリーとなることも想定されている。
 
 サルディニアのステージは全体的にハイスピードだが道幅が狭く、木や茂み、岩などがコースのすぐ近くに迫るのが特徴だ。そのため少しのミスが命取りとなり、ドライバーにとっては非常に神経を使うラリーと言える。

 そんな第5戦イタリアの中心となるサービスパークは昨年まで7年間、西海岸のアルゲーロに置かれていたが、今回はそれ以前にラリーの拠点が置かれていた島北東部のオルビアに戻る。ただし、木曜日夜のセレモニアルスタートはアルゲーロで行われる。

 競技は金曜と土曜に各4本のステージを2回ずつ走行し、日曜日は新ステージを含む2本のステージで4つのSSが行われる。週末に行われるSSは全部で20本、その合計距離は303.10kmだ。また、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1299.02kmに上る。

エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル
エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第4戦ポルトガル

「ポルトガルの優勝は、僕たちにとって素晴らしい結果だった。週末を通してクルマのセットアップやタイヤに対する理解が進んだ」と語るのは、前戦のウイナーとなったエバンス。

「サルディニアに向けてどのようにクルマを改善すればいいのか、皆がいくつかアイデアを持っていると思う」

 チームメイトのロバンペラは「ポルトガルでは、路面のグリップが低かった各ステージの1回目の走行で非常に苦労したが、(デイリタイア後の)日曜日はサルディニアに向けてさまざまなセットアップを試したので、そこで学んだことを活かせればと思う」と語った。

 チームのボス、ヤリ-マティ・ラトバラ代表は「ポルトガルは素晴らしい結果に終わり、次のグラベルラリーとなるサルディニアに向けて良い感触を得ることができた」とコメント。

「とはいえ、サルディニアに関しては現実的に考えなければならない」

「初日のデイ1でセブ(セバスチャン・オジエ)とエルフィン(・エバンス)のふたりは、ステージを最初に走行することになるが、通常このラリーは早い出走順がもっとも不利に働くラリーだし、とくに今年は夏季の開催に戻ったのでなおさらだ」

「しかし、ポルトガルでは困難なスタートを切った後、うまく立ち直ることができたので、サルディニアでもできるだけ多くのポイントを獲得したいと思っている。大変なチャレンジだとは思うが、それがラリーの醍醐味でもある」

ラリー・イタリア・サルディニアのステージ
ラリー・イタリア・サルディニアのステージ