乃木坂46・与田祐希が激走するダッジ「チャンレンジャー」ってどんなクルマ?【新曲MV「ごめんねFingers crossed」】

■アメ車伝統のマッスルカー! 限定100台の特別車

6台ものスポーツカーが迫力のカーアクションを繰り広げることで話題なのが、人気アイドルグループ「乃木坂46」の新曲「ごめんねFingers crossed」のMV(ミュージック・ビデオ)。前回は、齋藤飛鳥さんの日産「R35GT-R」遠藤さくらさんのFord「Mustang289 Convertible」を紹介しましたが、今回は与田祐希さんが運転するDodge「Challenger 392 HEMI Mopar Limited-Edition」を紹介します。

国産車はもちろん、アメリカ製の高級スポーツカーなども登場し、激熱のストリートレースを展開する様は、まるでハリウッドの映画やテレビドラマを見ているような面白さです。

はずかしながら、乃木坂46をあまり知らない筆者でも、ついついMVに見入ってしまいます。

そんなMVに登場するクルマたちの中で、特に前半、齋藤飛鳥さんが駆る日産「GT-R」と激しいバトルを行うのが、与田祐希さんが乗るダッジのスポーツカー「チャレンジャー」です。60年代からアメリカで人気の「マッスルカー」と呼ばれるジャンルに属し、しかもビデオで使われた仕様は世界限定100台しか生産されなかったという超激レアな1台。

一体、どんなモデルなのか紹介しましょう。

●60年代のマッスルカーが元祖

ダッジ・チャンレンジャーは、アメリカの自動車メーカーで、現在はステランティスN.V.傘下のクライスラーがDodge(ダッジ)ブランドから販売しているスポーツカーです。

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」MVのダッジチャンレンジャーとは
初代チャレンジャー(1970年式)

初代モデルが登場したのが1969年。スポーティなフォルムを持つ2ドアのハードトップやクーペ、コンバーチブルなどのボディスタイルが用意され、若者を中心に大きな人気を得ました。

ラインアップには、排気量3.2L〜3.7LのV型6気筒エンジン搭載車と、排気量5.2L〜7.2LのV型8気筒エンジン搭載車があり、特にV8仕様は前述した「マッスルカー」の中の1モデルとして大ヒットしました。

ちなみに、マッスルカーとは、1960年代後半から1970年代のアメ車(アメリカ車)の中で、特にハイパフォーマンスな性能を持っていたクルマを指します。

特徴は、大排気量のV型8気筒エンジンを搭載し、ドラッグレースなどアメリカで人気のモータースポーツで大活躍していたこと。

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」MVのダッジチャンレンジャーとは
初代チャレンジャーのコンバーチブルモデル(1970年式)

当時は、クライスラーだけでなく、フォードの「マスタング」やシボレーの「カマロ」など、各メーカーから数多くのモデルが発売され、一世風靡しました。

初代がセールス的に大成功を収めたチャンレンジャーですが、マッスルカーのブームが沈静化した影響を受けるなどで、1974年に生産終了。1977年に、三菱の2ドアハードトップ「ギャラン ラムダ」のOEM車が同名で北米に登場しますが、それも1983年に販売終了となります。

●人気再燃で2008年に復活

現行のチャレンジャーが登場したのは2008年。当時、マッスルカー人気が再燃し、往年のモデルを彷彿させるスタイルを持った、前述のマスタングやカマロなどの新型車が登場。チャンレンジャーもそんな流れに乗るかのごとく復活を遂げました。

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」MVのダッジチャンレンジャーとは
MVでは日産・GT-Rと激しいバトルを展開(出展:乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL)

乃木坂46のMVに登場したのは、「392 HEMI Moper Limited-Edition(392ヘミ・モパー・リミテッドエディション)」という仕様で、前述の通り、100台限定でしか生産・販売されなかったモデルです。

ベース車両は、2019年式チャンレンジャーの中でも特にハイパフォーマンスな「R/Tスキャットパック1320」です。

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」MVのダッジチャンレンジャーとは
ベース車両は2019年式のチャンレンジャーR/Tスキャットパック1320

クライスラー独自の燃焼室形状が半円球型となった「HEMI」仕様のV型8気筒エンジンを搭載。排気量は392キュービックインチ(アメ車独特の表記)、つまり6.4Lで、最高出力485馬力もの大パワーを誇ります。それをベースに、内外装を「Moper(モパー)」仕様にしたのが、MVに登場するクルマです。

ちなみに、モパーとは、クライスラーの純正部品ブランドの名称のこと。チューニングパーツを開発販売したり、NASCAR(ナスカー)など北米で人気のレースでは、ワークスチームの名称に冠されているなどで、アメリカではかなり有名なブランドです。国産メーカーでいえば、日産のNISMO(ニスモ)やトヨタのGAZOO Racing(ガズーレーシング)みたいな感じですね。

専用のボディカラーには、MVに出てくるホワイトにブルーのラインが入った仕様のほかに、ブラックにブルーのラインが入った仕様もあります。

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」MVのダッジチャンレンジャーとは
ホワイトにブルーのラインが入った特別仕様(出展:乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL)

レーシーなフロントボンネットには素早く開閉ができるロック用ピン(いわゆるボンピン)を採用、リヤのトランクリッドには空力にも優れるスポイラータイプのウイングなども装備します。また、20インチの鍛造製アルミホイールにはセンターキャンプにMoperのロゴも配されて、特別な仕様であることを強調しています。

さらに、インテリアでは、2色のMoperロゴが刺繍されたシートバック、インストルメントパネルの助手席側エアベントにも専用バッジ、ポリッシュ仕上げで高級感を演出したChallengerロゴ入りスカッフプレートなどが装備されています。

乃木坂46「ごめんねFingers crossed」MVのダッジチャンレンジャーとは
白煙を上げる後輪バーンナウトも披露(出展:乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL)

なお、「ごめんねFingers crossed」の公式ホームページによると、与田さんが乗った車両は、世界限定100台のうちで23台目に生産された車両で、ホワイトにブルーラインのボディカラーは50台限定とのこと。

よりレア度が高いモデルということですね。

(文:平塚直樹