バレンティーノ・ロッシ「7月のサマーブレイクに2022年の決断を下すことになる」/MotoGP

 5月27日、ムジェロ・サーキットで開催される2021年MotoGP第6戦イタリアGPを前にプレスカンファレンスが行われ、出席したバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)が来季の計画における決定時期を明かした。

 現在、多くのファクトリーライダーがMotoGPクラスに2022年以降まで契約を締結しているが、KTMの4人、ドゥカティのサテライトチームの4人、アプリリアの1人、そしてロッシが2021年までの契約となっている。

 KTMやドゥカティは、契約の継続またはチーム間での入れ替え、下位クラスからの昇格はあるだろうが大きくは変わらないはずだ。アプリリアは開幕直前までセカンドライダーが決定しなかったが、来季のライダーはロレンツォ・サバドーリの続投や現在アプリリアRS-GPをテストしているアンドレア・ドヴィツィオーゾが起用される可能性などがささやかれている。

2021MotoGP:バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)
2021MotoGP:バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)

 そんななか、ロッシの去就には多くの噂がある。長年ヤマハのファクトリーチームから参戦していたロッシは、今季からサテライトチームのペトロナス・ヤマハSRTと1年契約を結び移籍した。

 ペトロナス・ヤマハSRTではファクトリー仕様のヤマハYZR-M1の供給とヤマハの技術サポートを受けられる契約であるが、もし昨年引退を決断していた場合でもブランドアンバサダーとしてヤマハとの関係を継続する予定となっていた。

2021年MotoGP:ルカ・マリーニ(スカイ・レーシング・チーム・VR46)
2021年MotoGP:ルカ・マリーニ(スカイ・レーシング・チーム・VR46)

 しかし、最近になってロッシが率いるチームであるVR46がMotoGPクラスへ参戦する計画が発表。VR46は現在、複数のチームとマシン供給について交渉を進めており、ヤマハかドゥカティのバイクを使用するという報道が見られる。そして、VR46の最高峰クラス参入は新規チームとしてなのか、エスポンソラーマレーシングやペトロナスチームを引継ぐのかもわかっていない。

 そのためロッシは、ペトロナス・ヤマハSRTで継続参戦、自チームのVR46のライダーとして参戦、またはライダーを引退してヤマハのアンバサダーかVR46の監督として参戦する可能性を残す。

 ロッシはプレスカンファレンスで「5週間で4戦が開催されるから、僕たちにとってチャンピオンシップの非常に重要な時期を迎えている。ムジェロ、バルセロナ、アッセンと重要なサーキットの後のフィンランドがなくなったから(7月に)1カ月間のサマーブレイクを迎える」とコメントした。

「その期間に誰もが2022年のことを考え始めるから、シーズンの最初に言ったように、僕はその時期に決断を下すことになる。でも、僕だけの決断ではなく、ペトロナスとヤマハと相談する必要があり、彼らの来年の計画を理解しなければならない。いい結果を見つけるために、僕たちにとって非常に重要な4戦となることは確かだ」

2021年MotoGP第6戦イタリアGPのプレスカンファレンスに出席したライダー
2021年MotoGP第6戦イタリアGPのプレスカンファレンスに出席したライダー

 ライダーとしてなのか、VR46のチームオーナーとして交渉しているのか具体的な内容は一切話さないロッシだが、サマーブレイクの7月中には決定しており、夏の間に詳細が明らかになるはずだ。多くの選択肢を抱えるロッシの決定はMotoGP界にとっても大きな決断となるだろう。