運転免許の違反点数制度とは?違反と事故に点数を付与して3年分を累積する制度【バイク用語辞典:交通ルール編】

■事故や違反の種類や悪質度に応じて点数を付与

●違反点数の累積値が所定の基準に達すると免許停止や取り消し処分

交通違反の点数制度は、運転者の過去3年間の交通違反や交通事故に対して一定の点数を付与し、その累積点数が所定の点数に達すると免許停止や免許取り消しなどの処分を行う制度です。

過去3年間の違反履歴を示す違反点数制度について、解説していきます。

●違反点数制度の基本

点数制度は、過去3年間の交通事故や違反の種類、悪質度に応じた点数が付与累積され、所定の基準に達した場合に免許停止や免許取り消しなどの処分を行う制度です。

・違反の種類や危険度、悪質度などで違反点数が決められ、それに応じた違反金を設定

・交通違反の累積点数が6点以上で免許停止、15点以上で免許取り消し(悪質な場合は、一発で免許停止、免許取り消し)

・処分前歴(過去3年以内における運転免許の停止処分歴)の回数によって、免許停止や免許取り消しになる点数が異なる。

・免許の処分終了後から1年間無事故無違反であれば、処分前歴は0回にクリア

●交通違反に対する点数と反則金の一例

バイクで違反を起こすと違反点数と反則金が科せられ、二輪車と原付で異なります。代表的な違反の種類と違反点数、反則金の一例を下記します。なお、詳細については別途個別に紹介します。

代表的な違反点数と違反金
代表的な違反点数と違反金

・スピード違反
最も摘発件数の多い違反ですが、超過速度が大きいほど違反点数と反則金が大きくなります。例えば、超過速度が15km/h未満なら違反点数は1点で反則金は7000円(原付は6000円)、25km/h以上30km/h未満の超過なら違反点数は3点で反則金は1万5000円(原付は1万2000円)に増えます。

・信号無視
信号無視もスピード違反と同じで思わず犯しやすい交通違反です。違反点数と反則金は、違反時の信号の色で異なります。点滅で走り抜けたら、違反点数2点で反則金は6000円(原付は5000円)です。赤信号を無視したら、違反点数2点で反則金は7000円(原付は6000円)です。

・追い越し違反
黄色の中央線の道路で追い越しをすると、違反点数2点で反則金は7000円(原付は6000円)です。

・ヘルメットの未着用
いわゆるノーヘルは「乗車用ヘルメット着用義務違反」ですが、違反点数1点で反則金はありません。

●交通違反の処分

交通違反の処分としては、行政処分と刑事処分の2種類があります。

反則金と罰金処理の流れ
反則金と罰金処理の流れ

比較的軽微な違反は行政処分、重大な違反で裁判を受けるのが刑事処分です。行政処分で科せられるのが前述の反則金、刑事処分で科せられるのが罰金です。軽微な違反が行政処分になるのは、反則金を払うことで刑事事件を免除される「反則金制度」に基づいた処置です。

・行政処分

公安委員会(警察)が行う処分で、目安として「違反点数6点未満の比較的軽微な交通違反」に対する処分で前科はつきません。行政処分の具体的な内容は、違反点数の付与や免許停止、免許取り消し、反則金などです。警察の判断で不服がなければ、違反点数が付与され反則金を払えばすべて終わります。

ただし、反則金の支払いや出頭通知に従わなければ、下記の刑事処分に移行します。

・刑事処分

一般に「違反点数6点以上の重大な交通違反」に対する刑罰で、警察の判断だけでなく裁判所に出頭して裁判を受けます。不服がなければすぐに刑が確定する「略式裁判」、不服があれば正式な裁判となります。例えば、あおり運転で重大な事故を起こした場合などが相当します。

裁判で有罪が決まった場合、刑罰としては「罰金」、「禁固」、「懲役」があります。罰金の場合でも、有罪なので前科がつきます。


累積違反点数は、運転者が過去3年間にどの程度ルール違反を犯してきたか、そのライダーの危険度を表していると言えます。「軽い違反だから」「違反点数が小さいから」大丈夫ということでなく、軽い違反でもバイクでは大きな事故につながるので注意が必要です。

点数の大小でなく、何よりも違反を起こさないように安全運転することが大切です。

Mr.ソラン