ウイング監視強化の決定を受け、フェラーリF1はリヤウイングを再設計へ「ラップタイムへの影響はわずか」

 フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、FIAがF1のフレキシブルウイングを取り締まる決定をしたことを受け、2021年型マシン『SF21』のリヤウイングを再設計する必要があると述べている。

 FIAは来月の第7戦フランスGPからより厳格な一連の荷重テストを導入し、ウイングの柔軟性がルールで規定された制限内に収まっていることを確認する。第4戦スペインGPでレッドブルの『RB16B』のリヤウイングが、高速走行時に過度にたわんでいる証拠が明らかになったことを受け、FIAは動きに出た。

 しかしレッドブルは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が“曲がりやすいウイング”と呼ぶウイングを使用している唯一のチームではないことが明るみに出た。アルファロメオと、現在はフェラーリも、その策略からアドバンテージを得ているのだ。

「我々は(ルールを)活用している」とビノットはモナコで認めた。

「どのチームもなんらかの形で、何が可能か、何を正しいと考えるかということについて、ルールを活用していると思う」

「我々は少々適応させる必要があるだろう。フェラーリに大きな影響が及ぶことはないと思う。我々が目にしたことから考えても、ラップタイムへの影響は非常にわずかであることは明らかだ」

「しかし技術指令書に完全に準拠するためには、ある程度の再設計が必要だ。再度言うが、フェラーリとしてはこのことから影響はそれほど受けない。ただ再設計は必要だ」

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2021年F1第5戦モナコGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールはFIAの姿勢を非難し、新ルールにリヤウイングを準拠させるための再設計に多額の費用がかかると述べている。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、フレキシブルウイングの変更に50万ドル(約5400万円)のコストがかかり、その高額な費用は必然的にチームの2021年開発予算から出ることになると述べた。

「予算制限に直面している我々のようなチームは、戦略的な選択をしなければならない」

「このことで生じる影響はおそらく50万ドルほどになるだろう。これで他の何かが起きることを防ぐことはできるだろうが、今の我々は予算制限と財務レギュレーションに沿って困難な対応をしなければならない」

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)