SBKの2021年シーズンがいよいよ開幕。マシン&ライダー、レース方式などを紹介

 5月21日、2021年シーズンのスーパーバイク世界選手権(SBK)がスペインのモーターランド・アラゴンで幕を開けた。例年では2月下旬に開幕戦が行われ、MotoGPも3月から開始されているが、今季は5月からヨーロッパを中心に全13戦が予定されている。そんな2021年のSBK事前情報を改めて紹介する。

 2021年は、16チーム23名のライダーがフルエントリーしている。5メーカーのマシンが走り、カワサキZX-10RRが6台、ヤマハYZF-R1とドゥカティ パニガーレV4 Rは5台、BMW M1000RRは4台、ホンダCBR1000RR-Rは3台がフル参戦することとなり、カワサキとBMWのバイクはフルモデルチェンジしたため新型マシンとなる。

2021SBK:ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)が駆るカワサキNinja ZX-10RR
2021SBK:ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)が駆るカワサキNinja ZX-10RR
2021年SBKに4台のM1000RRで参戦するBMW
2021年SBKに4台のM1000RRで参戦するBMW

 SBKは市販車ベース車両による二輪ロードレースの最高峰であることがMotoGPと異なり、4ストローク3気筒または4気筒マシンは排気量は750~1000cc、2気筒の場合は850~1200ccとレギュレーションで決められているが、現在は4ストローク4気筒の1000ccマシンが主に使用されている。

 2018年から戦闘力を近くする目的でマシン性能が調整されており、各メーカーのマシンごとにエンジン回転数の上限(レブリミット)が設けられている

 3ラウンドごとに250回転の増減で調整される可能性はあるが、今季はカワサキZX-10RRは14600回転、BMW M1000RRは15500回転と設定され、そのほかのマシンは2020年から変更はなく、ヤマハYZF-R1が14950回転、ドゥカティ パニガーレV4 Rが16100回転、ホンダCBR1000RR-Rが15600回転でスタートする。

2021年のスーパーバイク世界選手権(SBK)にフル参戦するライダー
2021年のスーパーバイク世界選手権(SBK)にフル参戦するライダー

 ワークスチームのライダーはKawasaki Racing Team WorldSBKからジョナサン・レイとアレックス・ロウズが7年連続チャンピオンを目指す。

 Aruba.it Racing – Ducatiはマイケル・ルーベン・リナルディとスコット・レディングTeam HRCはアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムBMW Motorrad WorldSBK Teamはトム・サイクスとマイケル・ファン・デル・マークPata Yamaha with BRIXX WorldSBKはトプラク・ラズガットリオグルとアンドレア・ロカテッリの布陣で挑む。

 また、2020年に全日本ロードJSB1000王者となった日本人ライダーの野左根航汰(GRT Yamaha WorldSBK Team)がSBKに初参戦。森脇緑氏が率いるMIE Racing Honda Racingからはレアンドロ・メルカドがエントリーしている。

2021年のスーパースポーツ世界選手権(WSS)にフル参戦するライダー
2021年のスーパースポーツ世界選手権(WSS)にフル参戦するライダー
2021年のスーパースポーツ世界選手権300(WSS 300)にフル参戦するライダー
2021年のスーパースポーツ世界選手権300(WSS 300)にフル参戦するライダー

 併催のクラスではスーパースポーツ世界選手権(WSS)では川﨑祥吾がカワサキZX-6Rを駆りG.A.P. MOTOZOO Racing by Puccettiから参戦。スーパースポーツ世界選手権300(WSS 300)からは岡谷雄太がMTM Kawasakiからカワサキ・ニンジャ400を駆り継続参戦する。

 レースウイークの流れは1レース制のMotoGPとは異なり、SBKは2019年から3レース制が導入されている。金曜日にフリー走行1回目、2回目が行われる。土曜日にはフリー走行3回目が行われ、予選にあたるスーパーポールが実施。スーパーポールでは、レース1とスーパーポール・レースのグリッドが決定され、続いてレース1が行われる。

 日曜日はスーパーポール・レースとレース2が開催。3レース中、スーパーポール・レースは周回数10周の超スプリントとなり、レース1とレース2のレース距離と周回数はラウンドごとに異なるが、85km~110kmと設定されている。

 レース2はスーパーポール・レースの結果によりグリッドが決まるが、スーパーポール・レースの上位9位までの結果がそのままレース2のグリッド順となり、10番手以降のグリッドは、土曜に行われたスーパーポールの結果が反映される。

2021年もヒュンダイがSBKのセーフティカーを供給
2021年もヒュンダイがSBKのセーフティカーを供給

 今年も全13ラウンドが行われ、合計39レースが開催されることとなる。それによりライダーにとっては怪我での欠場が続くと、チャンピオンシップに大きな痛手を負うこととなる。

 今週末に開幕を迎える2021年シーズンのSBK。カワサキとBMWの新型マシン、日本人ライダーの野左根航汰、川﨑祥吾、岡谷雄太のフル参戦など話題は豊富だ。各チームが強力な体制を作り上げている、この市販車ベースのマシンで争われる最高峰のレースに注目が集まる。第1戦は5月21~23日にスペインのモーターランド・アラゴンでスタートする。