アルピーヌ育成の周冠宇が2連勝。佐藤万璃音は痛恨のクラッシュ【FIA-F2第2戦モナコ レース1】

 5月21日(金)、2021年FIA-F2第2戦モナコのスプリントレース1(決勝レース1)が開催され、周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)がポール・トゥ・ウインで優勝。日本の佐藤万璃音(トライデント)は19位だった。

 開幕戦3レースを終えた時点でポイントランキングは、アルピーヌ育成の周が41点でトップ。2番手にレッドブルジュニアのリアム・ローソン(ハイテックGP)が30点、ユアン・ダルバラ(カーリン)が28点で3番手となっていた。

 モンテカルロの天候は晴れ。気温18.9度、路面温度39.5度のドライコンディション。レース周回数は30周でタイヤ交換義務はない。ポールは周、2番手にフェリペ・ドルゴヴィッチ(ユニ・ヴィルトゥオーシ)、3番手はアルピーヌ育成のクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)、4番手にウイリアムズF1のテストドライバーを務めるロイ・ニッサニー(ダムス)、佐藤万璃音は18番手スタートとなった。

 日本時間18時45分にフォーメーションラップを開始しレースはスタート。ルンガーの蹴り出しがよくドルゴヴィッチとサイドバイサイドの状態で直進、ルンガーは右コーナーのターン1でインを取りポジションアップに成功する。またフェラーリ育成のロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)がターン3でフロントウイングを破損しその後リタイアしてしまったが、他21台は大きな混乱なく1周目を完了した。

 コース幅が狭く大きな順位変動なく周回数を消化していく各車。7周目にはトップの周と2番手のルンガーは1.242秒差で走行し、ルンガーは時折プールサイドシケインでは車体が浮き上がるほど縁石を攻撃的に使いギャップの短縮を試みる。その1秒後ろにドルゴヴィッチ、さらに3.5秒後方に4番手のニッサニーというオーダーで中盤戦に入っていく。

 13周目、トップの周と3秒以上の差が開いていたルンガーのマシンにトラブルか、エンジン付近からうっすらと白煙が上がり始める。チームは無線でステイアウトを指示、その後2周走行するもルンガーのマシンからは白煙が断続的に上がり続け、ルンガーは15周目にミラボーのエスケープにマシンをストップさせ無念のリタイアとなった。

 これでトップの周は、2番手に上がったドルゴヴィッチとのギャップが4.040秒に広がり盤石の状態に。後方ではレッドブルジュニアのふたり、ローソンとダルバラが1秒以内で9番手を争い、その前ではスタートから3つポジションをあげたテオ・プルシェール(ARTグランプリ)をオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)がこちらも1秒前後の差で猛追していく。

 22周を消化し周とドルゴヴィッチは7.133秒の差がつき、7番手プルシェールまでの上位7台は、各マシン2秒から8秒の差を付け膠着状態に。一方その後方では14番手のベント・ビシュカール(トライデント)まで各マシン1秒前後の間隔で走行しており、レース2を前方グリッドからスタートしたいドライバーたちがチャンスを虎視眈々とうかがう。

 そんななか25周目、ジャンルカ・ペテコフ(カンポス・レーシング)がプールサイドシケインを跨いだ時にマシンが浮上し、コントロールを失いウォール外側にマシンをヒット。右フロントサスペンションを壊し、ペテコフはマシンをストップさせてしまう。これによりバーチャル・セーフティカーが宣言され、直後にセーフティカーに切り替わり全車のマージンがリセットされてしまった。

 マシン回収が迅速に完了し、周、ドルゴヴィッチ、ニッサニー、ボシュングのオーダーで28周目からレースが再開する。周は最終コーナーから上手にスピードを乗せてトップをキープ。後方では5番手のユーリ・ビップス(ハイテックGP)をダニエル・ティクトゥム(カーリン)がテール・トゥ・ノーズで仕掛けるが追い抜きならず。

 セーフティカーの波乱も堂々とした走りで首位を一度も渡さなかった周冠宇が優勝。前戦バーレーンのレース3に続き2連勝となった。2位のドルゴヴィッチは今季初表彰台。3位のニッサニーはF2キャリア初のポディウム獲得となった。

 佐藤万璃音は29周目のターン1で曲がりきれずにウォールに突き刺さってしまった。残念ながらここでレースを終え、最終的に2周ラップダウンの19位で完走扱いとなっている。

 ポイントランキングは周が15点を加算し56ポイントで首位固め。2番手のローソンは30点、3番手のダルバラは28点でポイントを加算できなかった。

 スプリントレース2(決勝レース2)は日本時間5月22日(土)の15:20からスタートする。

佐藤万璃音(トライデント)
佐藤万璃音(トライデント)

■FIA-F2第2戦モナコ スプリントレース1(レース1) 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 30Laps
2 4 F.ドルゴヴィッチ ユニ・ヴィルトゥオーシ 2.396
3 16 R.ニッサニー ダムス 5.909
4 21 R.ボシュング カンポス・レーシング 7.430
5 8 J.ビップス ハイテックGP 11.007
6 5 D.ティクトゥム カーリン 11.495
7 10 T.プルシェール ARTグランプリ 13.247
8 2 O.ピアストリ プレマ・レーシング 15.247
9 7 L.ローソン ハイテックGP 17.514
10 17 M.アームストロング ダムス 18.947
11 6 J.ダルバラ カーリン 19.290
12 14 D.ベックマン チャロウズ・レーシング・システム 19.546
13 11 R.フェルシュフォー MPモータースポーツ 19.915
14 24 B.ビシュカール トライデント 20.234
15 12 L.ツェンデリ MPモータースポーツ 20.755
16 22 J.エイトケン HWAレースラボ 21.168
17 15 G.サマイア チャロウズ・レーシング・システム 21.873
18 23 A.デレッダ HWAレースラボ 1Lap
19 25 佐藤万璃音 トライデント 2Laps
20 G.ペテコフ カンポス・レーシング DNF
9 C.ルンガー ARTグランプリ DNF
1 R.シュワルツマン プレマ・レーシング DNF