角田裕毅、海外F1ファンの直球質問にも笑顔で回答「なぜ無線で暴言を放ってしまうのですか?」

 今シーズン話題になっている角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)の無線での言動。F1第2戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行3回目でトラフィックにあった際に『渋滞天国』と発言するなど過激な無線がファンを沸かせるいっぽうで、第4戦の予選後に放ったマシンへの不満は、チーム批判につながるものでジェンソン・バトンら元F1ドライバーをも巻き込む議論を引き起こした。海外サイトによるインタビューで、角田自身がこれまでの無線での振る舞いについて語った。

 海外のF1ファンサイトWTF1のインタビューにリモート出演した角田裕毅。インタビューはファンから寄せられた質問に答える形で進められ、終始リラックスした雰囲気の角田は「どうしてそんなに無線で暴言を放ってしまうのですか?」という直球の質問にも笑顔を見せる。

「コックピットに入る前は常に悪態をつかないように心がけています」と語る角田。しかし、「ヘルメットを被りマシンに乗り込むとすべてを忘れてしまう」という。

 日常でも「あの人はハンドルを握ると人格が変わる」とよく言うが、角田もそのひとりのよう。極限状態にあるF1ではなおさら昂ぶってしまうのかもしれない。しかしそれだけに自制が求められるのも事実だ。

 もちろん無線での振る舞いについて自ら『自分の弱点』と捉え改善しようと努力している角田だが、「もしかするとゲームが原因かもしれない」と冗談半分に分析する。角田は以前から自宅ではレースゲームやシミュレーターではなくもっぱらFPS(一人称視点のシューティングゲーム)をプレイしていると語っていたが、どうやらその際にもスイッチが入ってしまうことがある様子。

「家の壁にはコントローラーを投げたせいで空いてしまった穴が2つあるんです。無線の発言を改善するためにまずゲーム中の態度を改める必要があるかもしれません」と語った。

 一方、角田には今週も元F1ドライバーから厳しい発言が飛び出した。ポッドキャストon the marblesに出演したデビッド・クルサードが、「彼はチャンピオンになることはないだろう」と断言したのだ。角田の無線については「エキサイティング」と好意的に受け止めるクルサードは、あくまでも結果に注目したうえでこう答える。

「レッドブルには多くの育成ドライバーがいてみんな脱落していった」

「重要なのは(F1は)性格ではなくストップウォッチの勝負だということだ。角田はこれまでのところ(ピエール・)ガスリーよりも速くない。そしてガスリーもマックス(・フェルスタッペン)ほどは速くなかった」

 育成出身ではないものの、クルサードもレッドブルに所属したドライバーのひとり。その厳しさを身にしみてわかっている彼にしてみれば、まずはチームメイトを上回らない限りは先がないということだろう。とはいえ角田はまだ4戦を終えたばかりのルーキー。次戦モナコGPでは『先輩』からの厳しい発言に走りで応えることができるだろうか。