ニュルブルクリンクがコロナ禍でのラインラント・プファルツ州の野外イベントのモデルに

 ドイツ連邦州のラインラント・プファルツ州のマル・ドライヤー州首相は、5月12日の定例記者会見において、新型コロナウイルス禍におけるロックダウン緩和策において、観客導入の野外イベントのモデルプロジェクトとしてニュルブルクリンクを指定したと発表した。

 ニュルブルクリンクのマネージングディレクターのミルコ・マークフォートは「州政府が示した特別な信頼に感謝する」とし、「科学的な監督下において、地元行政や専門機関や数々の有識者と協議しながら、制限つきの観客動員レースをテスト的に実施した結果が評価された」と喜びを述べている。

 ADACトタル24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)、FIA世界ラリークロス選手権、ADACトラックグランプリ、AvDオールドタイマーグランプリなど国際的なトップクラスの伝統的なイベントの開催が今季も予定されているニュルでは、現時点ではモデルプロジェクトがいつ開始されるかはまだ正式に決定されてはいないものの、できるだけ早くモデルプロジェクトを実施できるよう全力で取り組んでいくとしている。

 2020年は、当初無観客で開催かと思われていたニュル24時間レースで、当時の感染者数の移行を考慮し、観客用の安全衛生コンセプトが認可され、大会開催1週間前に人数や時間、座席指定などの制限付きではあったが、行政からの許可が下りて観客導入が叶った。

 また10月に開催されたF1アイフェルGPでは、最大2万人の観客導入に成功した。このF1は2020年のコロナ禍において観客動員をした最大のイベントのひとつだったが、アールヴァイラー地区行政は、地区内で起きたコロナ感染はこれらニュルでのイベントによるものはなかった、とシーズン終了後に述べているだけに、昨年のニュルでの観客動員イベントでのコンセプトが安全であることが立証されたと言えるだろう。

 ニュルブルクリンクがあるラインラント・プファルツ州のロックダウン緩和モデルプロジェクトは3段階に分けられ、感染者数の移行に対して5月12日から段階的に緩和していくが、その中の第3段階となる観客を動員しての野外イベントが実施可能開始日とされるのは6月2日からとされている。そのため6月3〜6日に開催されるニュル24時間の観客動員には大きな期待がかかっている。

2020年F1第11戦アイフェルGP ニュルブルクリンク
2020年F1第11戦アイフェルGP ニュルブルクリンク