「マイケル、青旗だ」メルセデスF1代表の珍しい訴え。FIAとチームの無線公開は新たな取り組み

 FIAのレースディレクターを務めるマイケル・マシは、第4戦スペインGPの決勝レース中に、メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフがニキータ・マゼピン(ハース)に関してレースコントロールに不満を訴えたことについて、ウォルフのレース中の介入は“非常に珍しいこと”だったと述べている。

 ハースのルーキーであるマゼピンは、今シーズンのすべてのレースウィークで少なくともひとりはドライバー仲間を怒らせている。マゼピンはフリー走行やレースにおいて、しばしば他のマシンの進路に入り込んでいるのだ。

 スペインGPの決勝では、首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)はハースの後ろを走行し、マゼピンを抜こうとしていた。そのときウォルフは無線でレースコントロールにいるマシに、マゼピンに青旗を出すように要請したのだ。

「マイケル、青旗だ」とウォルフは言った。「マイケル、彼は我々の順位を下げてしまう」

ニキータ・マゼピン(ハース)
2021年F1第4戦スペインGP ニキータ・マゼピン(ハース)

 レース後、マシはウォルフの介入について、彼が進行中にレースコントロールを呼び出したことは珍しいケースだと語った。

「公平に言うと、レースコントロールの無線でトトが連絡してくるのは非常に珍しいことだ」とマシは語った。

 レースコントロールへのチームからのメッセージが過去に放送されたことはなかったが、FIAと協業するF1は、週末のバルセロナで新たな放送内容を展開した。その点でウォルフのメッセージは新境地を切り開いたことになる。

「昨年のF1コミッションの話し合いでまとめられたF1と協業するFIAの新たな取り組みのひとつに、放送の一環としてFIAとチームの間のやり取りを聞かせることがある。それは我々がいつも行っていることの一部だ」とマシは説明した。

「F1グループは彼らの放送を通じて舞台裏でトライアルを行ってきた。すべてのチームは報告を受けており、この週末に初めて放送が行われたのだ」