ハースF1代表、焦りを見せるマゼピンを擁護「ときには一歩下がって二歩前進しなければならない」

 ハースのギュンター・シュタイナー代表がドイツの放送局RTLのインタビューに応じ、波紋を呼んでいるマゼピンの発言に対してコメントした。

 2021年シーズン、ハースからF1デビューを果たしたニキータ・マゼピンは苦戦を続けている。3戦を終えて予選はすべて最下位。決勝でも開幕戦はリタイア、完走した第2戦と第3戦も最下位と、同じくルーキーのチームメイト、ミック・シューマッハーに一度も勝つことができていない。

 こうした状況に業を煮やしたのか、マゼピンはロシアの放送局MatchTVで「フェラーリドライバーアカデミーの一員であるミックは、フェラーリのシミュレーターが使えるのかもしれない」とコメント。チームメイトを牽制するかのような彼の発言は波紋を呼んでいる。

 この発言については本サイトで(ルーキー間の緊張が高まるハース、マゼピン「ミックには僕が知らないアドバンテージがありそうだ」)取り上げたが、今回ハースのギュンター・シュタイナー代表がドイツの放送局RTLに出演し、マゼピンの発言についてコメントした。

 ギュンター代表はきっぱりと「それはアドバンテージではない。ニキータ(・マゼピン)も自分のシミュレーターを使っている。それだけのことだ」と答えた。

 チーム代表の立場にある彼にとって、チーム全体としても苦戦が続く現状においてはドライバー間の諍いはなんとしても避けたいところ。ギュンター代表はあくまでふたりの立場は同じだと強調した。ミックが今年1月にフェラーリの2018年型マシンSF71Hでテスト走行の機会を得たことについても、「2年落ちのマシンで走っても得るものは少ない」と断じた。

 彼にとってマゼピンの発言は不用意なものであったのには違いない。一方で、ギュンター代表はマゼピンの置かれている状況と焦る気持ちにも理解を示し、彼にエールを送った。

「今、彼を非難しても意味がない。ときには一歩下がって二歩前進しなければならないということを説明する必要がある」