「フェルスタッペンの最速ラップ抹消は正当」とFIA。レッドブルF1首脳陣の不満に取り合わず

 レッドブルF1首脳陣は、今年トラックリミット違反のペナルティを科されたことで多くのものを失っているとして不満を示し、自分たちにはライバルたちよりも厳しい裁定が下されているとの考えを示した。

 開幕戦バーレーンでは、マックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンを抜いてトップに立った際に、コース外を使ったとして、ポジションを戻さなければならず、2位に終わった。第3戦ポルトガルの予選Q3では最速ラップを記録しながら、ターン4のトラックリミット違反で取り消されてポールポジションを失い、決勝では終盤にファステストラップを狙ってアタックし、最速にあたるタイムを出したが、これもターン14ではみ出していたために抹消された。

 チーム代表クリスチャン・ホーナーは、「トラックリミット問題には非常にいらいらさせられる。この3戦、我々に全く容赦がない。バーレーンの優勝、昨日のポール、そしてファステストラップと、非常に多くのものを失っている」と嘆いた。

 レッドブルのモータースポーツ・コンサルタントのヘルムート・マルコは『Sky Sports Germany』に対し、「苛立たしい」と述べ、次のように続けた。

2021年F1第3戦ポルトガルGP マックス・フェルスタッペン、クリスチャン・ホーナー代表、モータースポーツ・コンサルタントのヘルムート・マルコ(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第3戦ポルトガルGP マックス・フェルスタッペン、クリスチャン・ホーナー代表、モータースポーツ・コンサルタントのヘルムート・マルコ(レッドブル・ホンダ)

「勝利を失い、ファステストラップを失い、ポールポジションを失った。悪いことはいつまでもは続かないものだし、これが最後であることを願う」

「何かを変える必要がある。縁石で境界を作るか、グラベルを敷くといったことだ。そうすればコースからはみ出したときには、自動的に罰を受けることになる」

 レッドブル首脳陣は、レース序盤、セルジオ・ペレスをオーバーテイクしたランド・ノリスはコース外を使ったにもかかわらずペナルティを受けていないと主張し、これについても怒りを示している。

「ノリスはコース外に4輪すべてを出してペレスをオーバーテイクした」とマルコ。

「しかしそれによる影響を何も受けなかった。(扱いが)一貫していない。規則をこんな風に操作するのではレースといえない」

 ホーナーも「ノリスは完全にコースの外を使ってペレスを抜いた。またしてもトラックリミットの扱いに一貫性がない。他の誰もマックスのようにペナルティを受けていない。彼はファステストラップを達成したはずだった」と苛立ちを示した。

■F1レースディレクター「マックスはコース外でアドバンテージを得てあのタイムを記録した」

 しかし、F1レースディレクターのマイケル・マシは、FIAは全車を平等に監視しており、ポルトガルのファステストラップ取り消しは正当な行為だとコメントした。

「レース後に見直したが、マックスがコースから外れていたこと、彼が他の誰よりもあのミニセクターで速かったことは極めて明白だ」とマシが語ったと『The RACE』が伝えている。

「その結果として、彼はレース中のファステストラップを記録したのだ。これには選手権ポイント1点がかかっている」

 決勝中、フェルスタッペンのファステストを含め、18のタイムが取り消されている。マシはこのことからも、FIAが全員に対して平等にトラックリミットを監視していることは明らかだと述べている。

 ターン14でのトラックリミット違反の扱いについては、土曜朝の時点で、コーナー出口で赤白縁石にマシンが一切残っていない場合は違反として扱われ、コースから外れたことで継続するアドバンテージを得てはならないとのルールが、チーム側に示されていた。

 さらにマシは、ノリスの件についてはレッドブルの指摘を受けて調査を行ったが、違反はなかったともコメントしている。