ACO会長、ル・マン24時間の有観客開催に自信。無観客になる場合も、さらなる日程変更はせず

 ル・マン24時間レースを主催するACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長は、今年のイベントが有観客で開催されることに自信を見せている。

 89回目を迎えるル・マン24時間レースは今年、当初6月に開催される予定だったが、観客が確実に参加できるようにするための措置として、8月21〜22日の開催へと延期が決定されている

 WEC世界耐久選手権第1戦のスパ・フランコルシャン6時間レースにおいて、フィヨンは記者団に対し、フランス政府が金曜日に『4段階の制限解除』という戦略を発表したことで、レースへのファンのアクセスが達成される自信を植え付けられた、と語っている。

 フランスにおいて、COVID-19の感染拡大を抑えるために実施された社会的制限を緩和する計画は、5月3日の『国内旅行制限の終了』から始まる。

 5月19日には、エッセンシャルでない店舗および美術館・映画館などの特定のレジャー施設について、現在の午後7時という営業期限が午後9時へと延長される。

 6月9日になると、インドアのカフェ、レストラン、“スポーツ・ホール”が午後11時まで営業できるようになる。これらに続き、6月30日には夜間外出禁止令が完全に解除されることが想定されている。

「我々はル・マンを有観客で組織することに自信を持っている」とフィヨンは述べている。

「どれだけの数の観客を入れられるかは分からない。(以前のような)25万人とはならない。我々はすべての観客の検査をし、それをパスポートで管理すべく、取り組んでいる」

 ACOは観客がル・マンに参加できるかどうか、参加できる場合はどのようなアクセス手順となるかなどについて、アナウンスはしていない。だがフィヨンは、観戦エリアに入る前の3日以内に実施したCOVID-19の検査において陰性であることを条件とする計画があると述べた。

 昨年、ACOはル・マンのトラックのさまざまな部分において、限られた観客数により管理された“ビレッジ”を作るというアイデアを打ち出したが、レースの1カ月前には無観客開催が決定したため、この案は実行されなかった。

 無観客となった2020年9月のル・マン24時間でも、チームおよびパドックエリアには、入場前にPCR検査で陰性となることが必要とされ、ソーシャルディスタンスおよびマスクの常時着用が必要となっていた。

「今年8月時点のルールは分からないが、(観客エリアに)入場するためには72時間以内の検査(による陰性)が必要というアイデアだ」とフィヨン。

「現場において、人々を検査するための何かを設置するつもりだ」

 フィヨンはまた、観客の入場が許可されない場合においても、現在の日程が変更されることはないと説明している。

 現在、このイベントは世界のモータースポーツ・カレンダーのなかでタイトな位置に置かれており、WECの前戦モンツァから、そして次戦富士まで、それぞれ5週という日程になっている。さらにル・マン前週にテストデーのセッションが開催されることが、第3戦モンツァからの日程的余裕を狭めてもいる。

「パンデミックの状況に依存することは確かだが、何が起ころうともル・マン(の日程)は変わらない」

「もし無観客となってもだ。それは、どうすることもできない。9月には富士のレースがある。変更の余地はない。フランスのワクチンは優れているので、私は(有観客での開催に)自信を持っている」