ル・マン24時間レースに向けて、ポルシェがWECチームに2名のファクトリードライバーを追加

ル・マン24時間レースに向けて、ポルシェがWECチームに2名のファクトリードライバーを追加

Porsche 911 RSR

ポルシェ 911 RSR

911 RSRで狙うル・マン24時間LM GTE-Proクラス優勝

ポルシェは2021年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)のLM GTE-Proクラスに、ファクトリーチームとして2台の911 RSRを投入。WECは5月1日に決勝が行われるスパ・フランコルシャン6時間で、新たなシーズンの幕を開ける。

すでにポルシェは、昨年末の段階で91号車をリヒャルト・リエツとジャンマリア・ブルーニ、92号車をニール・ジャニとケビン・エストーレがドライブすることを発表。今回、カレンダー内でもロングディスタンスとなる第2戦ポルティマオ8時間(ポルトガル・アルガルベ)と、第4戦ル・マン24時間に向けて2名の追加ドライバーを発表した。

91号車のリエツとブルーニに加わるのは、過去3年間のル・マン24時間レースにおいてポルシェのファクトリーカーをドライブしてきたフレデリック・マコヴィッキ。2018年のル・マンでGTE-Proクラス優勝経験を持つマイケル・クリステンセンは、ジャニとエストーレと共に92号車をドライブする。

ル・マン24時間レースに向けて、ポルシェがWECチームに2名のファクトリードライバーを追加

最大の目標はシーズンの山場ル・マン24時間

ポルシェのファクトリー・モータースポーツのディレクターを務めるパスカル・ ズーリンデンは、2021年シーズン開幕に向けて、強力なドライバーラインナップを揃えたことに強い自信をのぞかせる。

「2021年シーズンに向けてノミネートされた6名のドライバーは、合計で59回ものル・マン参戦経験を持っています。この経験は非常に貴重なものとなるでしょう」

特にニール・ジャニは、ロマン・デュマやマルク・リーブとともに、ポルシェ919 ハイブリッドのステアリングを握り、2016年のル・マン24時間で総合優勝経験を持つ。彼以外のチームメイトも、サルト・サーキットを舞台に開催される伝統的な耐久レースにおいて、これまでに8回ものクラス優勝を手にしてきた。

「シーズンのハイライトであるル・マン24時間レースに向けて、万全の態勢を整えることができました。そして、ポルティマオで開催される8時間レースは、ル・マン24時間本番に向けた最終的な準備を行うことになります」

91号車のポルシェ911 RSRをドライブする、左からフレデリック・マコヴィッキ、リヒャルト・リエツ、ャンマリア・ブルーニ

ポルティマオ8時間で行うル・マンに向けた準備

WEC オペレーションマネージャーのアレキサンダー・シュテーリッヒは、レギュラードライバーの4名に、経験豊富なマコヴィッキとクリステンセンを加えたことの意味を次のように説明する。

「ル・マンに送り出す追加ドライバーのふたりは、できるだけ多くの時間をチームと共に過ごすことが重要になります。そのためにポルトガル・ラウンドへの参戦を決めました」

ル・マン24時間レースに完璧な準備と体制で挑むには、サーキット内外におけるドライバー同士のコミュニケーションが相乗効果を生むのだと、シュテーリッヒは指摘する。

「性格を知り、お互いのセットアップの好みを理解していること。そしてエンジニアとのスムーズなやり取りが重要な役割を果たします。6名のドライバー全員がポルトガルでのレースに参戦することで、チーム内の細かい調整を行うことができます。完璧にリハーサルされたクルーで、本番のル・マンに臨むことができるでしょう」

92号車のポルシェ911 RSRをドライブする、左からニール・ジャニ、ケビン・エストーレ、マイケル・クリステンセン。

ル・マンでの豊富な経験を持つ6名のドライバーたち

2021年、ポルティマオ8時間レースは、初めてWECのカレンダーに加わった。ポルトガル最南端にあるアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットは全長4.692km。本来ル・マンが予定されていた6月13日に決勝レースが行われる。

91号車に加わるフレデリック・マコヴィッキは、次のように意気込みを語った。

「ル・マンにおいて4年連続で91号車をドライブできるのは本当に素晴らしいことです。この最高のトリオは、これまでも良い結果を残してきました。残念ながらこれまではル・マン24時間でクラス優勝を果たせていませんが、今年はそれができるはずです」

「ポルトガルで開催される8時間レースでは、新しいレースエンジニアであるジョン・マクレガーとのコンビネーションに磨きをかけることを目標にしています。ル・マンのレースウイークには作業する時間があまりないので、ポルティマオで様々な準備を行うつもりです。それにより、我々は良いスタートを切ることができるでしょう」

92号車のマイケル・クリステンセンも、チーム加入に喜びを隠さない。

「ポルティマオから、92号車で一緒に走れることをとても楽しみにしています。また、今年のル・マンでもポルシェのドライバーを務めることができることに感謝しています。カレンダーの最重要イベントであり、最も厳しくタフなレースです。2018年と同じようなパフォーマンスができることを願っています。もう一度クラス優勝ができたら、夢のようですね」

【2021年シーズンカレンダー】

世界耐久選手権(WEC)

Rd.1 スパ6時間 5月1日
Rd.2 ポルティマオ8時間 6月12-13日
Rd.3 モンツァ6時間 7月18日
Rd.4 ル・マン24時間 8月21-22
Rd.5 富士6時間 9月26日
Rd.6 バーレーン6時間 11月20日