Team TOYOTIRES DRIFT・藤野秀之選手の新境地! 86でランキング首位に立つ【D1GP OKUIBUKI DRIFT】

■いきなり決勝進出! ニューマシンで好成績を挙げた藤野選手

発表されたのはD1-GP開幕を間近に控えた時期でした。Team TOYOTIRES DRIFTの藤野秀之選手が、180SXから86にマシンチェンジするというのです。

車両はドゥラックが製作したもので、ニッサンGT-RのVR38エンジンが搭載されています。これで2021年のTeam TOYOTIRES DRIFTはGRスープラの川畑選手と86の藤野選手という現行車種2台体制になりました。

藤野選手86
さすが藤野選手。足周りは、少ないテスト回数でもかなりのレベルに仕上げてきました。

そして4月最後の週末の24日(土)~25日(日)、2021年のD1GPシリーズが開幕しました。会場はスキー場の駐車場を使った奥伊吹モーターパークの特設会場です。土曜日に第1戦、日曜日に第2戦が行われるデュアルファイナルズでした。まずは土曜日の第1戦単走ファイナルです。

第1戦川畑選手単走
川畑選手は勢いのある走りを見せましたが、わずかにラインを乱してしまいました。
藤野選手第1戦単走
第1戦の単走。藤野選手は初搭乗とは思えないコントロールを見せました。

藤野選手は86での最初のラウンドだったにもかかわらず、勢いのある振り返しや、後半のヘアピンの安定性などで98.51点という高得点を稼ぎ、3位に入ります。

いっぽうで川畑選手は、高い車速からキレのある振りを見せましたが、1本目はトラックリミット超過、2本目は指定通過ゾーン外しで減点されてしまい、追走進出はなりませんでした。

いっぽう、当初は「180SXほどは楽に走れない」といっていた藤野選手ですが、どんどん走り慣れてきて追走トーナメントに入ると走りは安定しきっていました。

特にヘアピンをつなぐ振り返し区間での速さを武器に田中選手、末永(直)選手を倒すと、準決勝では高橋選手(※「高」ははしごがた)に見事な超接近ドリフトを決めて決勝に進出します。

しかし、決勝では対戦した斎藤選手に加速区間で離されてしまい、そのあとも完全にはとらえきれないまま終わり、残念ながら優勝はならず。まだデフが純正ベースのものでファイナルギヤの選択肢がかぎられていたため、ギヤ比が合っていなかったことが原因でした。

決勝。藤野選手vs斎藤選手
決勝。藤野選手のマシンはギヤ比が合っていなかったことが敗因でした。

●藤野選手が獲得ポイントで首位に浮上

翌日曜日は同じコースで第2戦が行われました。まずは単走決勝。藤野選手は前日より得点を落としてしまいましたが、やはり減点の少ない走りで98.29点を獲得。4位で単走を通過します。川畑選手もこの日の1本目はやや抑えめの走りながら97.69点を獲得。2本目はこの日の単走の中で最速の進入速度を記録しましたがミスが出て、7位での追走進出となりました。

追走トーナメントでは、川畑選手はベスト16で高橋選手と対戦。スピードではつねに優位にある川畑選手は、後追い時の接近ポイントでは高橋選手を上まわりましたが、ベースとなるDOSS(機械審査システム)点がわずかに低く、僅差で敗れてしまいました。

第2戦川畑選手のベスト16
第2戦。川畑選手はわずかな差で髙橋選手に敗れました。

いっぽう藤野選手は上野選手に勝利してベスト8に勝ち上がりましたが、一昨年のチャンピオン横井選手に、やはり加速でやや劣勢となり、寄せた区間、距離の差で敗れました。

第2戦ベスト8の藤野選手
第2戦。藤野選手はこの日の勝者・横井選手に敗北しました。
第1戦で準優勝の藤野選手
86の手応えは「すごくある」という藤野選手。次戦以降はさらに強さを発揮しそうです。

第2戦を終えて藤野選手はポイント順位で首位に立ちました。しかも藤野選手の86はまだまだ確実に戦闘力アップできる余地を残しています。

藤野選手は「ギヤ比の選択肢が広げられるように準備して、そのへんをまずやり直して、その後に足のセットをもう少し詰めたいなと思ってます」とコメントしています」

また、川畑選手は「今回はちょっと様子を見ちゃったというか、走りに躊躇があったような感じでしたね。クルマはやっぱり若干ピーキーなところがあるので、どう対策するか考えてやっていきたいと思います」とのこと。

Team TOYOTIRES DRIFTの2人には今後のラウンドも大いに期待できそうです。

第2戦で10位の川畑選手
川畑選手のマシンも、昨年ずっと悩まされていたサスペンションのトラブルは解消されたようで、次戦以降はより思いきった走りが期待できそうです。

まめ蔵