F1“予選スプリント”レース導入にチーム側が同意、2021年3戦で実施へ。大きく変わる週末のスケジュールが明らかに

 2021年シーズン中の3グランプリにおいて、予選スプリントレースを実施するという計画について、FIA、F1、全10チームにおいて合意がなされたことが発表された。ヨーロッパの2戦とそれ以外の1戦が選ばれるが、具体的な開催地は後日正式に公表される。

 シーズンスタート前から、決勝グリッドを決定するスプリントレースの導入について協議が行われてきた。F1側は週末のなかでレースを1回増やすことでファンの関心が高まるという考えのもとで、このプランを推し進めた。

 レースウイークエンドのフォーマットをシーズン途中で一部のグランプリに関してだけ変更することには、ドライバーのなかから批判的な意見も出ていた。チームはこの新たなプランを試すこと自体には前向きだったが、当初、スプリントレースでクラッシュが起きた場合等の財政面の懸念を表明していた。しかし今月、スプリントレースに関してF1側からチームに対して追加の支払いがなされ、クラッシュの場合、バジェットキャップ上限額が引き上げられるといった項目にチームが合意したと伝えられた。

 4月26日、F1はチーム側との最終的な合意が達成されたことを発表した。F1は、土曜に開催するスプリントレースを“スプリント予選”と呼び、その概要を明らかにしている。

 スプリント予選は土曜午後に100kmのレースとして実施され、その結果が日曜のメインレースのグリッドとなる。スプリント予選のグリッドを決めるため、金曜午後に、通常の形式での予選が行われる。

 そのため、金曜にはプラクティス1(60分)と予選、土曜にはプラクティス2(60分)とスプリント予選、日曜にはメインレースが開催される流れになる。

 なお、スプリント予選でトップ3に入ったドライバーにはポイントが与えられることも決まった(優勝3点、2位2点、3位1点)。

 新フォーマット導入に伴い、タイヤルールも変更される。通常は1台あたり13セットが供給されるが、12セットに減らされ、各セッションで使えるタイヤは以下のように定められる。

【金曜】
午前 FP1(60分):チームが自由に選んだ2セット
午後 予選:ソフトタイヤ5セット

【土曜】
午前 FP2(60分):チームが自由に選んだ1セット
午後 スプリント予選:チームが自由に選んだ2セット(タイヤ交換義務はなし)

【日曜】
決勝:残りの2セットが使用可能に(スタートタイヤは自由に選べる)

 パルクフェルメ規則にも変更がなされる。マシンへの変更が厳しく制限される期間が、金曜予選から設けられるが、FP2ではある程度の変更が許可されるということだ。

2020年F1イギリスGPスタート
2020年F1イギリスGPスタート

 スプリント予選システムは、イギリスGPとイタリアGPで導入される見通しだが、3戦目として考えられていたブラジルGPはパンデミックの状況により開催自体が確実ではないため、発表が保留されている。

 26日のF1コミッションでスプリント予選の導入において合意がなされたため、この件はFIA世界モータースポーツ評議会において承認を得た後に、正式に決定する。