マイナーチェンジを受けたアウディQ5の2.0Lディーゼルターボの余裕のある走り

■高い機動力と安定感を両立したAWDクラッチ付quattro四輪駆動システムを採用

2021年2月にマイナーチェンジを受けたアウディQ5に試乗する機会がありました。ボディサイズは全長4680×全幅1900×全高1665mmで、Dセグメント(アッパーミドルクラス)SUVといえる大きさ。

アウディQ5
試乗車は2.0Lディーゼルを積む「アウディQ5 40 TDI quattro advanced」

今回のマイナーチェンジは、エクステリアデザインの刷新、最新のインフォテインメントシステムである「MIB3」により、「Hey Audi」と呼びかけることで音声操作が可能になっています。

また、パワートレインも刷新され「45 TFSI quattro」には、2.0Lの直列4気筒直噴ガソリンターボを搭載。

今回試乗した「40 TDI quattro advanced」には、最高出力204PS/3800-4200rpm・最大トルク400Nm/1750-3250rpmの2.0L直列4気筒直噴ディーゼルターボが積まれています。

アウディQ5
新デザインのテールランプをはじめ、左右のライトクラスターをつなぐトリムエレメントが採用された

さらに、ガソリン、ディーゼル共にベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを採用したマイルドハイブリッドシステムも組み込まれています。

なお、最新のアウディA4/A4 アバントにも12Vマイルドハイブリッドが搭載されています。駆動方式は、高効率化が図られたAWDクラッチ付quattro四輪駆動システムです。

アウディQ5
「アウディQ5 40 TDI quattro advanced」のインパネ

ドライ路面の通常走行時など、4WD走行が不要な際は、AWDクラッチがプロペラシャフトを、リヤデファレンシャル内のデカップリングクラッチがリヤのドライブシャフトを切り離すことで、前輪のみを駆動させます。

惰力走行(コースティング)時にはエンジンを完全停止するなど、燃料を節約する役割を担っています。

アウディQ5
2.0Lディーゼルターボは、204PS/400Nmというスペック

組み合わされるトランスミッションは、加速時も減速時もダイレクト感のあるデュアルクラッチトランスミッションの7速Sトロニック。7速Sトロニックは、発進時や極低速域のギクシャク感はかなり抑えられていて、年々制御が向上しているのがうかがえます。

また、12Vマイルドハイブリッドは、エンジンが主役で、A4よりも重いこともあってかあまり存在を感じさせないものの、回生エネルギーを使った高効率化に貢献。試乗した「40 TDI quattro advanced」は、低速域で若干ディーゼルエンジンらしい音が伝わってきますが、走り出してしまえば音も振動も少なく、ディーゼルらしい豊かなトルク感を享受できるのが美点。

アウディQ5
タイヤサイズは235/60R18

1910kgという決して軽くない車重を容易に発進、加速させていきます。走行モードを「ダイナミック」に切り替えれば、アクセルレスポンスが高まり、箱根ターンパイクのような山岳路でも十分スポーティに走らせることができます。

乗り心地は、街中で上下、左右に揺すぶられるようなフィーリングも少しあるものの、速度が高まるとフラットになり、現行Q5登場時よりも洗練された印象を受けます。以前よりも角が取れた感のある乗り味は朗報といえそう。

アウディQ5
試乗車はレザーシートの「ラグジュアリーパッケージ」仕様

今回は、高速道路を走らせる機会はありませんでしたが、最も快適なのは高速巡航時でしょう。また、quattro四輪駆動システムによる安定感のコーナリングも魅力で、ロングドライブでもドライバーの疲れを誘わない走りを披露してくれそう。

「Q5 40 TDI quattro advanced」の価格は747万円。BMW X3、メルセデス・ベンツGLC、ボルボXC60などのライバル車があり、quattroによる素直な回頭性や高い安定感は、走りにこだわりをもつ人はもちろん、ウインタースポーツなどの趣味を持つ人にも最適な相棒になるはずです。

(文:塚田 勝弘/写真:小林 和久)