「チューンドFC3Sに魅せられた女性の数奇な物語」クルマにも意思がある、そう思わずにはいられない

「チューンドFC3Sに魅せられた女性の数奇な物語」クルマにも意思がある、そう思わずにはいられない

女性オーナーが愛情を注ぐチューンドロータリー

エンジンチューンも抜かりなく420馬力を発生

 
オーナーとこのFC3Sの出会いは、2000年代初頭までさかのぼる。幼少期からクルマ好きだったオーナーは、近所に停まっていた1台のチューンドロータリーが大好きで、日常的に眺めていたという。

所有者が代わったのか引っ越したのかは不明だが、しばらくしてFC3Sはいつもの場所から姿を消した。時間の経過とともにそうした記憶も薄れていくわけだが、なんと2015年頃に全くおなじ車両と運命の再会! 知り合いを通じて売却の話を耳にし、購入を決めたという。

エアロパーツやボディカラーなどは、ほぼ当時そのままの状態だったとのこと。バンパー類やワイドフェンダーはフォーサイト製、ボンネットはRE雨宮ベースの加工品、リヤウイングはRマジック改という組み合わせだ。

13B-Tエンジンはロータリーの老舗“ナイトスポーツ”にてオーバーホールを敢行済み。サイドポート拡大加工+TO4Sタービンのコンビで、ブースト1.0キロ時に420psを発揮する仕様だ。制御はパワーFCが担当する。

ホイールはFD3SのスピリットR純正BBS(17インチ)を流用。センターキャップはアンフィニマーク仕様へと交換されている。

インテリアはシートが2脚ともにレカロのセミバケットタイプに変更されている程度で、基本的にオリジナルの美しい状態を保っている。

クルマ好きであれば、誰もが幼い頃に憧れたクルマがあるはず。大人になってからその個体と再会し、そして所有できるというのはまさに奇跡だ。現在はFD3S乗りのご主人とともに子育てに奮闘中とのだが、このFC3Sに乗って家族で出かけることも珍しくない。

運命を装いながら、こうなることを望んでいたのはFC3Sの方だったのかもしれない。