マクラーレン、ウォーキングの本社を約256億円でアメリカの不動産信託企業に売却へ

 マクラーレン・グループは、ウォーキングの本拠地をアメリカの不動産信託企業である『グローバル・ネット・リース』(GNL)に1億7000万ポンド(約255億6900万円)で売却することに同意した。

 世界的な新型コロナウイルスの大流行の影響により、マクラーレンは市販車およびレース事業の業績が大幅に悪化し、財務強化のために昨年本社施設を売りに出していた。

 84万平方フィート(約7万8000平方メートル)に及ぶ3つの不動産と工業用地を合わせた契約購入価格は1億7000万ポンドだが、引き続きマクラーレンが本社を置くことを許可する20年間のセール・リースバック契約(不動産などを売却した後、譲受人から賃借すること)が含まれている。

マクラーレン・テクノロジー・センター
マクラーレン・テクノロジー・センター

「我々はこの世界規模の施設が、GNLのポートフォリオの一部になることを発表することを嬉しく思う」とGNLのCEOであるジェームズ・ネルソンはコメントした。

「マクラーレン・グループ本社の最先端の建物は数々の賞を受賞しており、有名な建築家であるノーマン・フォスターによって設計された。またそれら建築物はGNLのポートフォリオを構成する極めて重要なネット・リース物件の一種となる。我々はマクラーレン・グループの経営陣と協力してこの取引を実行できたことを大変嬉しく思う」

「我々はマクラーレンとの長期的なパートナーシップや、この取引によってGNLにもたらされるメリットに期待している。この買収は、我々のポートフォリオに莫大な価値をもたらす競争の激しい市場において、徐々に拡大している大規模なセール・リースバックの機会を提供できるGNLの能力を実証している」

「我々の先進ネット・リースREITとしての世界的な地位によって、魅力的な買収の機会を提供し続けることができると信じている。それにより我々のクラス最高のポートフォリオが補完されていくだろう」

 昨年9月にマクラーレンがその資産を売却することを発表したとき、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、マクラーレンテクノロジーセンター(MTC)売却の可能性の持つ重要性を軽視していた。

「なぜこれらすべてのお金は不動産に結びついているのか? 我々は不動産会社ではなく、レーシングチームであり、自動車会社でもある」

「我々は多額の現金を建物と結びつけている。そしてそれをビジネスに投資しようとしているが、それは生産的な資産運用の仕方であるとは言えない」とブラウンは当時語っている。

 マクラーレンとGNLの取引は、2021年第二四半期に締結される予定だ。