「存在感の希薄さと遭遇率の低さはピカイチ!」フォード版ファミリアS-ワゴン『レーザーリデアワゴンGL-X』に乗った!【ManiaxCars】

「存在感の希薄さと遭遇率の低さはピカイチ!」フォード版ファミリアS-ワゴン『レーザーリデアワゴンGL-X』に乗った!【ManiaxCars】

外装は当時のフォード感が満載!

マツダファミリアS-ワゴンベースのレーザーリデアワゴンを捕獲

レーザーリデアが発売されたのは、ベースとなるBJ型ファミリアの登場から半年が経った1998年12月のこと。ボディ形状は4ドアセダンと5ドアハッチバック(ショートワゴン)が用意された。

5ドアハッチバックのグレードは、まずFFモデルが連続可変バルタイS-VTを採用した1.5L直4のZL-VE型(130ps/14.4kgm)を載せるGHIA、S-VTなしのZL-DE型(110ps/14.0kgm)を搭載するGL-XとGL-Xセレクションの3つ。4WDモデルはGHIAとGL-Xで、GHIAにはシリーズで唯一となる1.8L直4のFP-DE型(135ps/16.5kgm)が搭載された。

取材車両はFFモデルのGL-Xで4速AT。そのフォルムはファミリアS-ワゴンそのものだが、フロント周りもリヤ周りも全く違うデザインとされている。中でもフロントグリルの造形は1996年に登場し、1999年には日本にも導入されたフォードのコンパクトカー、Kaの面影がないような気がしなくもない。

室内からチェックしていく。それとなくフォード感を漂わせている外装に対して、内装はステアリングホイールの真ん中に付くフォードバッジを除くと、まんまファミリアS-ワゴン。メーターパネルはスピードメーターを中心として、右側にタコメーター、左側に水温計と燃料計が並ぶ。

クッションが厚く、ゆったりしたサイズの前席。運転席には前後の座面高さをそれぞれ調整できるリフター機能が付く。

また、スペースアップシートと呼ばれる助手席は背もたれを前倒しすることが可能。テーブルとして使える他、後席フォールディングと合わせて2.4mもの長尺物を積むことも可能だ。

別体式ヘッドレストが与えられた後席。背もたれは50:50の分割式で13段階のリクライニング機能だけでなく、最大160mmのスライド機能も持つ。

 

さらに、座面を前方に跳ね上げてのダブルフォールディングによってラゲッジスペースの拡大も可能だ。

エンジンはロングストローク型(φ75.3×83.6mm)だった従来のZ5-DE型に対して、ほぼスクエア型(φ78.0×78.4mm)となったZL-DE型。カムカバーには“Ford”のロゴマークが刻まれる。ちなみに、最上級グレードのGHIAは連続可変バルタイS-VT仕様で130ps/14.4kgmを発揮するZL-VE型を搭載。

走りは予想以上に良い。絶対的なパワーは置いとくとして、街乗りでもストレスを感じないレベルに低中速トルクはあるし、踏めば6000rpmオーバーまで軽快に吹け上がる。4速ATでこれだから、5速MTだったらかなり楽しいと思う。

それとハンドリング。ステアリング操作に対する初期ロールがスムーズで、ロール量自体もよく抑えられている。広報資料によれば前後ロールセンターバランスの最適化を図り、ロール軸を前傾斜させているとか。ベーシックなグレードなのに走りはスポーティ。マツダのそんな伝統はレーザーリデアにも受け継がれている。

となると惜しいのは、ファミリアS-ワゴンに追加されたスポーティグレード、スポルト20に相当するモデルがレーザーリデアには設定されなかったことだ。エンジンは2.0L直4のFS-ZE型で170ps。レーザーリデアのスポルト20仕様、どなたか作ってくれませんか!?

■SPECIFICATIONS

車両型式:BJ5WF
全長×全幅×全高:4250×1695×1420mm
ホイールベース:2610mm

トレッド:FR1470mm
車両重量:1140kg
エンジン型式:ZL-DE
エンジン形式:直4DOHC
ボア×ストローク:φ78.0×78.4mm

排気量:1498cc 圧縮比:9.0:1
最高出力:110ps/6000rpm

最大トルク:14.0kgm/4000rpm
トランスミッション:4速AT
サスペンション形式:FRストラット
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤサイズ:FR175/70R13

●TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)