昨年王者リアライズ GT-R、SC導入で急転の首位争いを制す【第1戦岡山GT300決勝】

 2021年のスーパーGTの第1戦決勝レースが4月11日、岡山国際サーキットで行われ、スーパーGT GT300クラスはディフェンディングチャンピオンのリアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が優勝を飾った。2位にLEON PYRAMID AMG、3位に埼玉トヨペットGB GR Supra GTが入っている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、昨シーズンは岡山での開催がなかったスーパーGT。2年ぶりの岡山ラウンドは2021年シーズンの開幕戦として開催され、多くのファンが観戦に訪れるなか、82周/300キロの決勝レースは行われた。

 全車がノーウエイトで挑む第1戦、前日10日に行われた公式予選でポールポジションを獲得したのはGAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)だった。フロントロウには埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)が並んだ。2列目にはLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組)、リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/J-P.デ・オリベイラ組)という昨年ランキング上位に並んだマシンが、2021年シーズン初戦の予選でも好位置につけた。

 決勝レースは定刻どおり13時30分、気温19度、路面温度33度、湿度31%、日差しが照りつける青空のもと、レースはスタートを迎えた。1コーナーはポールポジションスタートのGAINER TANAX GT-Rの安田が守りきる。1周目のヘアピンコーナーで4番手スタートのリアライズ日産自動車大学校 GT-R藤波がLEON PYRAMID AMG蒲生をパスして3番手に浮上する。

 一方、トップのGAINER TANAX GT-R安田、2番手の埼玉トヨペットGB GR Supra GT川合が0.3秒差と接近するなか、6周目のヘアピンコーナーで30号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの永井宏明が、Yogibo NSX GT3とGT500クラスのau TOM’S GR Supraの2台に前後挟まれるかたちとなりスピンを喫する。リヤカウルにダメージを負った30号車は自力で再スタートを切ることができず、7周目にセーフティカーが導入された。

 11周目に再スタートを迎えてからもGAINER TANAX GT-Rと埼玉トヨペットGB GR Supra GTの首位争いは続いた。トップ2台が1秒差のなかで周回を重ねるなか、リアライズ日産自動車大学校 GT-RとLEON PYRAMID AMGの3番手争いも1秒差以内続いた。

 レースは1/3を経過し、各車続々とルーティーンピットに入ると思われた30周目、RUNUP RIVAUX GT-Rの内田優大がピットアウト直後の2コーナーでスピンを喫し、コンクリートウォールにフロントから接触してしまう。

 その直後、このアクシデントによりセーフティカーが導入されると予測した各車が続々とピットインし、ピットレーンは大混雑となった。

 RUNUP RIVAUX GT-Rのスピンの直後、上位勢では埼玉トヨペットGB GR Supra GTがピットに入ったが、混雑の中、アンセーフリリースを回避するために、作業エリアで待たされることになり、数秒ロスしてしまう結果に。

 ピットで大混雑が発生しているなか、RUNUP RIVAUX GT-Rは自力でコースに復帰。しかし、破片をコース上に散乱したこともあり、このレース2回目のセーフティカーが導入された。

 3番手を走行していたリアライズ日産自動車大学校 GT-Rは翌31周目、セーフティカー導入直前のタイミングでピットインし、混雑を回避することに成功。一方、リアライズと同じタイミングでピットに入ったGAINER TANAX GT-Rは、斜めでピット作業を実施したため、コース復帰に時間がかかり、リアライズ、LEONに先行を許してしまう。

 6台がステイアウトを選択したなか、セーフティカー導入時点で、リアライズ日産自動車大学校 GT-Rが実質のトップに浮上。その背後にLEON PYRAMID AMG、さらに埼玉トヨペットGB GR Supra GT、muta Racing Lotus MC、GAINER TANAX GT-R、たかのこの湯 GR Supra GTが続いた。

 38周目に2度目のリスタートを迎えたが、実質2番手のLEON PYRAMID AMGのステアリングを握る菅波冬悟が、首位に浮上したリアライズ日産自動車大学校 GT-Rのオリベイラを追い立てる。しかし、オリベイラもベテランの技をみせ、菅波のオーバーテイクの機会を封じる。

 そんななか、GAINER TANAX GT-Rがmuta Racing Lotus MCをかわし、実質の4番手に浮上すると、またもトップ4台はひとつの隊列となり周回を重ねた。各車オーバーテイクの機会を伺うが、GT500の隊列が接近したことで、各車のギャップは徐々に開いていく。

 迎えた47周目、リボルバーコーナーでGT500クラス同士の接触に巻き込まれたmuta Racing Lotus MCがサンドトラップに弾き出されてしまう。その際に左フロントカウルを損傷し、上位争いから離脱してしまうことに。

 GT300クラスのトップ4台はレース終盤も2秒以内を走る激しい接近戦を展開するも、首位のオリベイラが隊列をうまくコントロールする巧みな走りでリードを守り切る。

 トップ4台のポジション争いはファイナルラップまで続いたが、オリベイラが首位を死守。レースは15時42分にチェッカーフラッグが振られ、昨年のシリーズチャンピオンのリアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が2位に0.454秒差、3位に0.660秒差という僅差のレースを制した。

 2位にLEON PYRAMID AMG、3位に埼玉トヨペットGB GR Supra GTが続き、ポールポジションからスタートしたGAINER TANAX GT-Rは4位でチェッカーを受けた。5番手にはたかのこの湯 GR Supra GTが続いている。

 2021年のスーパーGT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』は静岡県の富士スピードウェイで、5月3〜4日に行われる。

2021スーパーGT第1戦岡山を制したリアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
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トップ4台は終始接近戦を繰り広げたが、SC導入で順位が入れ替わることに
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2021スーパーGT第1戦岡山 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
2021スーパーGT第1戦岡山 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
GAINER TANAX GT-Rがホールショットを守るも背後に埼玉トヨペットGB GR Supra GTが接近
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