ピットで逆転し優勝の藤波清斗「奇跡的に僕らの前後にマシンがいなかった」【第1戦GT300決勝会見】

 4月11日に岡山国際サーキットで開催された2021スーパーGT第1戦。決勝レースを終え、接戦が繰り広げられたGT300クラスで優勝を飾ったリアライズ日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが会見に出席してレースを振り返った。

藤波清斗/第1スティント担当

「昨年、岡山での大会は開催されなかったので、念入りにいろいろなテストを行っていました。ですが、思っていたよりもテストから気温が上がってしまい、『どうなるんだろう』という不安がすごいありました。そんななか岡山での第1戦が始まって、予想以上にクルマのコンディションやタイヤのチョイスもいい感じにマッチングしていました。予選もQ1が4番手、Q2も4番手ということで、思っていた以上の結果でした」

「シングル(9番手以内)に入れればいいのかなと思ってチームとミーティングをしてサーキットに来ていたのですが、そのあたりもいい形で好スタートを切ることができ、決勝を狙えるなという位置にはいたのですが、ライバル勢も速く、強敵なのはわかっていました」

「決勝でのレースペースも、意外とそこまで離されずというところでついていけました。スタートで1台オーバーテイクしましたが、そこからはペースを上げられませんでしたね。そしてセーフティカーのタイミングを見て、チームの判断とメカニックのチームワークが本当に完璧で、ドライバーチェンジしてコースに復帰したときにはトップに浮上することができました」

「そこからはJP(オリベイラ)選手が本当に力強い走りをしてくれることがわかっていたので、僕の第1スティントでのタイヤのフィーリングだったり摩耗というのを無線で伝えました。(オリベイラも)そういったことがわかった上でコントロールしてくれたので、優勝という結果で終われたのかなと思います」

「ピットロードの混雑に関しては、ピットに入る周にチームから『斜めにね!』ということを言われていたので、『うわ~混んでるんだ…、絶対タイムロスするじゃん…』と思いながらピットに入りました。ですが、奇跡的に僕らの前後に他のマシンがいなかったんです。GT500の3号車が準備を始めていたので、もう少しで入ってくるかなというタイミングでした」

「僕らはちょっとだけ斜めにマシンを止めて、そのままタイヤ交換とガソリンを補給して、メカニックが押さなくてもそのまま出ることができました。なので、正直全然ロスはなかったと思います。それでロスをしてしまったのが多分11号車だと思います。その差だと思いますが、メカニックさんもミスなくしっかりと仕事をしてくれたので、そこで前に出られたことが、優勝の一番の要因かなと思います」

「ピットインする前に前方を走行していた52号車の戦略はちょっとわからないですが、セーフティカーが出るタイミングで52号車が先にピットインしました。僕は最終コーナーあたりで言われたので『なんでもっと早く言ってくれなかったんだ』ということピットに言いましたが、『あれが一番早いタイミングだよ』という話をしました」

「聞いたときには『この周に絶対セーフティカーが出るじゃん』と思いながら1周走りました。ですが、なんとかセーフティカーがその周に導入されずに僕らもピットに入ることができました。あの1周は忘れられないですね(苦笑)」

「昨年はチャンピオンを獲ることができましたが、今年は開幕戦からいい形でスタートすることができました。タフなシーズンにはなると思いますが、取りこぼしがないようにとにかくノーポイントは逃れて、しっかりと確実に安定感を出しながらチャンピオンを獲得できたらいいなと思っています。チームメイトや体制も昨年から変わらずに自信はあるので、あとはライバル次第だなと思います」

2021スーパーGT第1戦岡山 藤波清斗(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)
2021スーパーGT第1戦岡山 藤波清斗(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/第2スティント担当

「今回は本当に期待以上の結果だった。テストでは思っていたよりもペースが掴めなかったことは確かだから、今回の開幕戦はポイントを獲得するのが第1目標だった。そんな気持ちでサーキットには来たんだ」

「レースに関しては、今週末は必ずセーフティカーが導入されるだろうなと考えていたから、ピットインのタイミングをチームと話し合っていたんだ。でも、素晴らしいタイミングでピットインすることができたから本当に見事だったよ」

「そして藤浪選手からクルマを受け継いだけれど、僕がコースに戻ったとき、その瞬間からタイヤをコントロールしていかないといけないのが僕の宿命だったんだ。コースに出てからずっと65号車が僕の真後ろにくっついていて、本当ならタイヤの使い方は別の戦略で考えていたんだけど、一瞬でもミスができないから、とにかく丁寧にプレッシャーを感じながら僕のスティントが続いた」

「最初は少しプッシュしないといけなかったから不安を感じたけれど、リスクは絶対に負えないということがあったし、65号車だけじゃなく52号車もずっとチャンスを伺っていた。だから、僕は一瞬でもミスを犯さないようにすっと路面を見ながら、1ミリでもラインを外してはいけないというプレッシャーのなかでずっと走っていたんだ」

「でも、本当にこの優勝という結果にはすごい嬉しく思っているし、チームにも感謝をしたい。そしてヨコハマタイヤ、ニッサン、KONDO RACINGに感謝をしたいね。本当にありがとう」

「本当に今回は素晴らしいスタートだと思う。こうやって優勝することができたということを嬉しく思っている。ウエイトを抱えての第2戦となるので、富士ではポイントを獲得できればいいなと考えているし、バランスよくうまくポイントを積み重ねていきたいし、安定した1年にしていきたいね。チャレンジングではあるけれど、すごい楽しみにしているよ」

2021スーパーGT第1戦岡山 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)
2021スーパーGT第1戦岡山 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)
2021スーパーGT第1戦岡山 GT300クラスを制したリアライズ日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
2021スーパーGT第1戦岡山 GT300クラスを制したリアライズ日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
2021スーパーGT第1戦岡山を制したリアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
2021スーパーGT第1戦岡山を制したリアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)