ファン注目のBRZ、公式練習首位もまさかのQ1脱落。原因はコンディションの変化か

 4月10日、岡山国際サーキットで行われたスーパーGT第1戦の公式予選。GT300クラスは多くの注目のニューマシンが参戦するなかで、ひときわファンの期待も大きかったのが、夏ごろ市販車の発売が予定されている新型BRZをベースとしたSUBARU BRZ R&D SPORTだ。3月の岡山公式テストでも速さをみせ、この日も午前の公式練習ではトップタイムをマークしていたが、午後の公式予選ではまさかのQ1脱落となってしまった。

 2021年から新型BRZをベースとしたニューボディで参戦しているSUBARU BRZ R&D SPORT。その流麗なボディスタイルはファンからも大きな注目を集めており、富士スピードウェイでのテストこそ苦戦したものの、岡山公式テストではスピードをみせており、さらにこの日は9時45分から行われた公式練習でもGT300クラスのトップタイムをマーク。予選に向けて期待が高まっていた。

 しかし、井口卓人がドライブしたSUBARU BRZ R&D SPORTは、Q1のA組で1分26秒894を4周目にマーク。その翌周に1分26秒696にタイムを伸ばすも、6周目には1分26秒727と、最後までQ1突破に必要な8番手以内に入ることができず10番手に。Q1で予選を終えることになってしまった。

 予選後、井口に話を聞くと、公式練習ではハードめ、ソフトめという2種類のタイヤをトライしたものの、ソフトめはライフにやや不安があったのだという。公式予選で履いたタイヤはQ1、もしくはQ2のタイヤを決勝スタートで履かなければならず、「午前はタイムが出ていた」ハードめのタイヤでQ1を突破し、Q2でソフトめのタイヤを履こうという戦略だったのだという。

 しかし「コンディションの変化か、いまひとつ感覚的にグリップのピークが来ないまま終わってしまったような感じです。ミスをしたとか、『これはダメだ』という感じではなかったのですが……」と井口が言うように、タイムを伸ばしきることができなかった。

「データを見たり、いろいろ比較はしていますが……。なんとなく僕も乗れていなかったような感じもしますし、タイヤを活かし切れなかったような、コンディション変化に合わせきれなかったような感じがあります」と井口は振り返った。繊細なコンディションの変化に合わせなければならないスーパーGTの難しさとも言えるだろう。

 とはいえ、公式練習でハードめのタイヤを履いたときには「柔らかい方よりも“顔”は全然良かった」という。“顔”はタイヤの表面のことだが、「1スティントはちゃんと想定できるんじゃないかと思います。柔らかい方では1スティントもたない可能性もある」と井口は予想する。

「そういう意味では、Q1のタイヤしかスタートタイヤがないので……。いま自分に言い聞かせるとしたらそれしかないですね」と井口は苦笑いを浮かべたが、新型BRZの緒戦を飾るには、決勝で巻き返すしかない。BRZが4月11日の決勝でどんな走りをみせるか、期待しよう。

公式練習を走るSUBARU BRZ R&D SPORT
公式練習を走るSUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人
井口卓人