【RQインタビュー】ファンとチームの架け橋に……RQ歴10年目の林紗久羅が“大切にしていること”

 3月のスーパー耐久シリーズを皮切りに、2021年の国内モータースポーツが幕を開け、同時にレースクイーンたちにとっても、新シーズンのスタートを切ることとなった。

 昨年は新型コロナウイルスの影響により、レースクイーンのサーキット入場に制限がかかる場面もあったが、今年はどのカテゴリーでも開幕戦から彼女たちの姿がみられそうだ。

 その中で、今年もスーパー耐久開幕戦から元気な姿で登場したのが、2021 D’station フレッシュエンジェルズでイメージガールとしてスーパー耐久を盛り上げる林紗久羅さん。

 2012年にレースクイーンデビューを果たし、国内トップカテゴリーで活躍。日本レースクイーン大賞2018のグランプリにも輝くなど、現在日本のモータースポーツ界を代表するトップレースクイーンのひとりだ。

「最初のころは“連れていかれている”という感覚でした。もちろん、自分でやりたいと思ってやらせてもらったお仕事ですけど、分からないことだらけでしたし、要領とかも何も分からなくて、本当に“連れていかれている”という感覚でした」とデビュー当時を振り返る林さん。

「今まではチームが何となく好きだから応援したいとか、速いから、カッコいいからという(漠然とした)気持ちで応援していたのが、4年、5年とやっていくうちに各メーカーとかまわりのチームのことも見えてきて、ルールも少しずつ分かるようになってきてから、レースの見方もそうですし、自分のやるべきことも見えるようになってきましたね」

「また日本レースクイーン大賞にもエントリーするようになってから、そっちにも熱を入れるようになって、ファンの人も増え始めてました。そうしていく中で、自分の中でどんどん目標とかやることが、どんどん増えていきました。だから、年々楽しくなっています!」

 現在ではD’stationフレッシュエンジェルズのリーダーとして、スーパー耐久ではチームの応援だけでなく、シリーズ全体のイメージガールも務める林さん。通常のレースクイーンとは異なる部分も多く、それもやりがいとして前向きに捉えている。

「シリーズのイメージガールは、通常のレースクイーンとは全然違います。スーパー耐久の公式サイトに私たちの大きなバナーがありますし、イメージソングもあって、サーキット中に私たちの歌やPVが流れたりするんですよね」

「それを見るだけで、レースクイーンの枠を超えて、アイドルとして活動させてもらっているんだなと感じています。やっぱり注目度も全然違うぶん、見られているという意識もかなり違います」

「スタート進行でカウントダウンする時も、昨年はコロナ禍でできなかったですが、マイクを持ってPRをしたりとか、ステージがあればレースクイーンステージのMCもやったりします」

「とにかく休む暇がないくらい忙しいんですが、それがやりがいでもあるし、ファンの人も応援しがいがあるというか、それがすごく私はいいなと思って、イメージガールとしての役割をまっとうさせてもらえているなと思って楽しんでいます」と語る林さん。同ユニットでの活動も5年目に突入する。

チームのレースクイーンと共にスーパー耐久のイメージガールも務めるD'stationフレッシュエンジェルズ
チームのレースクイーンと共にスーパー耐久のイメージガールも務めるD’stationフレッシュエンジェルズ

「やっぱりファンの皆さんとの向き合い方ですね。ファンの皆さんに応援してもらえる=チームをもっと盛り上げることにもつながります。そこがレースクイーンとしての大事なお仕事のひとつだと思うので、そこで、どうやって新鮮な気持ちで、みんなに見てもらえるか、応援してもらえるかというのを常に考えています」

 常にファンやチームのことを優先に考えて行動しているのが印象的な林さん。特にコロナ禍になる前は、撮影やサイン会の際には、可能な限りのファンに接することができるようにと配慮をしている。

 一方でグリッドになると、チームへのサポートへも欠かさない。今回のスーパー耐久開幕戦では、大雨となった決勝レース前のグリッドでも、コックピット内で準備を進める星野敏選手に雨がかからないようにと、真剣な表情で傘をさしている姿も印象的だった。

 そんな彼女の姿に魅了をされて、林さんをきっかけにモータースポーツに興味を持ち、サーキットにも来るようになったファンも少なくないとのこと。そういった報告を聞くと、モチベーションはさらに上がるようだ。

「例えば動画配信のイベントとかで私のことを知ってくれて、ファンになってくれた人が、サーキットにも来てくれると嬉しいですね」

「最初は私だけのことを追いかけてくれていたんですけど、『D’stationのことも応援したくなった』『D’stationのクルマがかっこよくて、写真いっぱい撮ったよ!』って言って送ってくれるとか……。」

「私たちの役割が、そこなんです。ファンとチームの架け橋になること。私を通してD’staiton Racingを応援してくれるようなった人が、年々開幕するたびに増えていくのを見ると、いちばん嬉しいですし、私のやりがいにもなります!

“自分がファンとチームの架け橋になる”。これまでのレースクイーン経験の中から得られたことを常に活かしている林さんだが、10年目だからといって気を抜くことなく、2021シーズンの最初の活動機会となるスーパー耐久の開幕戦で、改めて気を引き締めている様子だった。

 今シーズンはスーパー耐久以外のレースでも活躍し、スーパーGTではリアライズガールズとして、スーパーフォーミュラ/スーパーフォーミュラ・ライツではB-Max Glory Galsとして活動している。

 今やトップレースクイーンとして、ファンのみならず、他のレースクイーンからも注目を集める林さん。10年目を迎えた今年も、新しいことにチャレンジしようとしている積極的な姿から、目が離せない。

2021 D'stationフレッシュエンジェルズ/林紗久羅
2021 D’stationフレッシュエンジェルズ/林紗久羅