ABTスポーツライン、セアト/クプラとのコンビネーションで電動シリーズ「エクストリームE」に参戦

ABTスポーツライン、セアト/クプラとのコンビネーションで電動シリーズ「エクストリームE」に参戦

e-CUPRA ABT XE1

e-クプラ ABT XE1

サウジアラビアでの開幕に向けてシェイクダウンを敢行

ドイツのレースデベロップメント/チューニングカーブランドの「ABTスポーツライン」は、4月3日~4日にサウジアラビアのアル・ウラ(Al-Ula)で開幕する電動オフロードレースシリーズ「エクストリームE(Extreme E)」に、クプラとともに参戦。「デザート Xプリ(Desert X Prix)」レース本番に向けたシェイクダウンをサウジアラビアの砂漠で行った。

エクストリームEのシーズン1は、サウジアラビアを皮切りに、グリーンランド、アマゾン、パタゴニアなどを転戦する全5戦。9つのチームがエントリーを決めており、「ABT クプラ XE(ABT CUPRA XE)」チームは、マティアス・エクストロームとクラウディア・ヒュルトゲンに、最高出力550psを発揮する電動バギー「e-クプラ ABT XE1」を託す。

ABTスポーツライン、セアト/クプラとのコンビネーションで電動シリーズ「エクストリームE」に参戦

男女一組のレーサーが全長約10kmのコースで競う

サウジアラビア・ラウンドは、4月3日土曜日に予選ヒート、4月4日日曜日に決勝レースを開催。予選・決勝ともに、全長約10kmのコースを4〜5台のマシンが同時に走行する。また、2名のドライバーが1台のマシンを使用し、レース中にドライバー交代が義務付けられている。

ABTのマネージングディレクターを務めるハンス=ユルゲン・アプトは、新シリーズの開幕に向けて次のようにコメントした。

「私たちは、エクストリームEの革新的なコンセプトを信じて、最初に契約したチームのひとつです。何ヵ月にもわたる集中的な準備期間を経て、いよいよ本格的な冒険が幕をあげます。ABTがシリーズのスタート当初から、パイオニアとして参加できるのは素晴らしいことです」

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電動バギーの充電は水素燃料電池を使用

今回のレースでは、e-クプラ ABT XE1の最終カラーリングと、実際のレースでの走行が初めて明らかになる。最高出力400kW(550ps)の出力を持つフル電動バギーのe-クプラ ABT XE1は、0-100km/h加速4.5秒、最大130%の勾配をクリアする走行性能が与えられた。

シャシー設計はフランスの「スパーク・レーシング・テクノロジー(Spark Racing Technology)」が担当。標準化されたバッテリーシステムは英国の「ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング(Williams Advanced Engineering)」によって開発された。

さらに世界初の試みとして、水素燃料電池技術を用いたゼロエミッションステーションで充電が行われる。このシステムでは水と太陽光を利用して水素を発生。その水素を使用し、すべての電動バギーに充電を行うことができる。また、水素生成・発電の過程で生じるのは水のみ。この水もサーキットの敷地内で使用されるという。

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経験豊富な女性ドライバー、クラウディア・ヒュルトゲン

ドイツ・アーヘン出身のクラウディア・ヒュルトゲンは、ヨーロッパで最も成功した女性レーシングドライバーのひとり。様々なツーリングカー選手権やスポーツカー選手権、耐久レースなどで素晴らしい成績を残してきた。さらにレースだけでなく、環境問題に関する活動を行っていることでも知られている。

「25年のキャリアを持っていても、まるで初レースのような感覚です(笑)。マシン、チーム、レース形式、路面など、すべてが初めてのことばかりです。集中的に準備を進めてきましたし、レースが始まるのを楽しみにしています」

「私は何よりもまずレーシングドライバーですから、とにかくレースに勝ちたいと思っています。でも、それと同時に、このシリーズに参加することで、気候変動による多くの影響についても学んでいけたらと思っています」

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クプラのアンバサダーを務めるエクストローム

DTMチャンピオンドライバーであり、ラリークロスやダカール・ラリーへの参戦経験を持つマティアス・エクストロームは、スウェーデン出身。そのキャリアのなかで、数えきれないほどの勝利を手にしてきた経験豊富なドライバーだ。彼は2001年から2017年にかけて、ABTからDTMに参戦。ここ数年はセアトの上級ブランドであるクプラのアンバサダーも務めている。

「私自身、電気自動車、砂漠でのレース、テール・トゥ・ノーズの展開に関してはよく理解しています。でも、この要素のすべてがひとつになった経験はありません(笑)。エクストリームEは私にとってモータースポーツのベスト・オブ・ベストのような存在なのです」

「クプラ、ABT、エクストーロムという名前が一緒になれば、目標を長々と議論する必要はないでしょう。私たちは皆レーサーであり、王座を目指して戦いたいと思っています。そして、このエクストリームEに参戦するすべてのチームとともに、世界が苦しめられている問題について解決策を示していければと思っています」