F1オーストラリアGPの新コースレイアウトが明らかに。1周5秒短縮、オーバーテイクのチャンス拡大へ

 オーストラリア・メルボルンのアルバートパーク・サーキットでは、1996年に同地でオーストラリアGPを初開催して以来、最大規模の改修が行われている。レース主催者は、コース変更により、ラップタイムが約5秒縮まり、オーバーテイクのチャンスが増える見通しであると述べている。

 新型コロナウイルスの大流行によって2020年オーストラリアGPは中止され、2021年は当初開幕戦として実施される予定だったが、それも延期となり、11月19~21日に第21戦として開催されることとなった。つまり今年のメルボルンでの開催は実に2年半ぶりということになる。

 しかしチームとドライバーは、これまでとは大きく異なったコースで戦うことになる。16コーナーのうち7つのコーナーが変更されるのだ。ターン9とターン10のシケインはなくなり、ターン1、3、6、13、15には修正が加えられる。

 アルバートパークのレイアウトに加えられる最も際立った変更は、ターン9と10のシケインが取り除かれることだ。この箇所は緩いカーブとなり、左に曲がる高速セクションを経て、ターン11と12の複合コーナーへと繋がっていく。ターン1、3、6、13、15はコース幅が広げられ、外形が変更される。

 この変更でコースの予選平均ラップタイムは、1分21秒0から1分15秒8に、つまり約5秒短縮され、平均速度は約15km/h速くなると予想されている。

オーストラリアのアルバートパーク・サーキットの新レイアウト
オーストラリアのアルバートパーク・サーキットの新レイアウト

 オーストラリアGPコーポレーション代表のアンドリュー・ウェスタコットは、変更は長年の懸案だったと述べている。

「アルバートパークが初めて使われたのは1950年代のことだが、現代に設計と建設が行われたのは1995年だ。それ以来再舗装やいかなる大幅な変更も行われていない」とウェスタコットは『Wide World of Sports』に語った。

「設置されたのものは高品質なものだったが、 今では寿命が来ている。それに1996年に初めて使われてから今日にいたるまでに、F1マシンは進化してきた」

「たとえアルバートパークを我々の競技場、フェアウェイ、センターコートだとみなしていても、ここは改修がまったく行われていないのだ」

「コースを再舗装する必要があるが、同時に我々はこの機会に特定のコーナーを変更することにした。いくつか小規模な変更と、また湖周辺のようにかなり大きな変更の両方を行う」

 オーストラリアGPは長年にわたりF1で最も優れた運営が行われるイベントのひとつであり、グランプリレースのスケジュールのなかでも人気のあるラウンドだ。しかしながらアルバートパークのレイアウトはオーバーテイクのチャンスに乏しいことでも知られ、しばしば批判を浴びてきた。

 ウェスタコットは、現在行われている改修と形状変更が、コース上でのショーの改善に大いに役立つと考えている。

「我々はレースにおける競争を高めるためにこうした変更を施している。勇敢な走りが報われ、消極的なドライビングが不利となるよう、オーバーテイクのチャンスを増やすことが目的だ」とウェスタコットは付け加えた。

「非常にエキサイティングなことだ。レースがメルボルンに移って以来、最大の変更になる。工事と建設作業はすでに進行中である」

「さらに、企業向けグランドスタンドとファン向けの一般席の両方に、極めてエキサイティングな新しい観覧場所を設けることができる」