参戦8年目を迎え、悲願のタイトル獲得を目指す野尻智紀【2021年SFドライバー紹介】

 2021年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権は4月3〜4日に富士スピードウェイで開幕を迎える。第1戦を前に、2021年シーズンを戦うスーパーフォーミュラのドライバーたちのこれまでのレースキャリアやドライバーとしての特徴などを紹介する。今回はスーパーフォーミュラ参戦8年目を迎えた野尻智紀(TEAM MUGEN)だ。

 今年でスーパーフォーミュラ参戦8年目を迎える野尻智紀。2008年に鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を首席で卒業し、翌年から4輪レースにデビュー。2014年に国内トップフォーミュラのシートを掴んだ。

 2014年シーズンは序盤戦こそ、あと一歩のところでポイントを獲得できないレースが続いていたが、第6戦SUGOで初優勝を飾った。その後も、表彰台を獲得するなど、上位争いに加わるレースを何度もみせたが、優勝には手が届かず。2019年にはデビューイヤーから在籍したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGを離れ、TEAM MUGENに移籍。そこでも最初は苦戦を強いられたが、最終戦鈴鹿で5年ぶりの優勝を果たした。

 2020年は序盤から速さをみせ、第4戦オートポリスで優勝。最終戦の富士でもポールポジションを獲得し、逆転チャンピオンの可能性も大きくなった。しかし、トラブルでリタイアとなってしまい、悔しい形で2020シーズンを終えることとなった。今年もTEAM MUGENから参戦し、悲願のタイトル獲得を目指す。

 また国内最高峰のカテゴリーのひとつであるスーパーGTでも活躍中。2015年にGT500へステップアップし、ここまで5勝をマーク。こちらもチャンピオンまであと一歩というシーズンがいくつかあり、今年もARTA NSX-GTで、福住仁嶺とのコンビでシリーズチャンピオン獲得を狙う。

 このほかにも、スーパー耐久シリーズの1戦として開催される富士24時間レースへのスポット参戦や、インタープロトシリーズへのレギュラー参戦など、幅広いカテゴリーで活躍中のドライバーだ。

 さらに、ここ数年は中山雄一、富田竜一郎とともに『のじさんぽオンライン』と称してプレイステーション4用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』を使ったファンとの交流も行っているほか、コロナ禍で開催された同ソフトを使用してのスーパーフォーミュラ ヴァーチャルレースでは「もっと気軽にレースゲームを楽しむ人が増えてほしい」という思いから、ただ一人パッドコントローラーで参戦するなど、モータースポーツファンの拡大にも力を注いでいる。

■スーパーフォーミュラ:2020年シーズン戦績

出場:7回
優勝:1回
2位:0回
3位:0回
ポールポジション:1回
エンジン:ホンダ
獲得ポイント:51
獲得有効ポイント:47
ランキング:5位

2021年スーパーフォーミュラ富士公式テスト 野尻智紀(TEAM MUGEN)
2021年スーパーフォーミュラ富士公式テスト 野尻智紀(TEAM MUGEN)
野尻智紀(TEAM MUGEN)
野尻智紀(TEAM MUGEN)
TEAM MUGEN田中洋克監督と野尻智紀。レーシングスーツにも医療従事者への感謝が綴られる。
TEAM MUGEN田中洋克監督と野尻智紀。レーシングスーツにも医療従事者への感謝が綴られる。