ハミルトン辛勝「マックスに追い詰められて、本当に恐ろしい思いをした」メルセデス【F1第1戦決勝】

 2021年F1バーレーンGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは優勝、バルテリ・ボッタスは3位だった。

 ハミルトンは2番グリッドからミディアムタイヤでスタート、序盤は2番手を走行、首位を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)より数周早い13周目にハードタイヤに交換、フェルスタッペンがピットストップを済ませた時点でトップに浮上する。

 28周目にハードタイヤに交換、フェルスタッペンのピットストップでハミルトンは再度首位を取り戻した。しかしよりフレッシュなタイヤを履いたフェルスタッペンが1周ごとに近づてくるなか、ハミルトンはミスを犯し、これで一気に追いつかれてオーバーテイクを許してしまう。しかしその際にフェルスタッペンはコース外を使用したため、ポジションを戻さなければならず、ハミルトンが再びトップに立ち、残り数周、ポジションを守り切って、0.745秒差で開幕戦優勝を飾った。

 ハミルトンはこのレースで、ミハエル・シューマッハーが持つ最多ラップリード数の記録を更新した。

2021年F1第1戦バーレーンGP チェッカーを受けるルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP チェッカーを受けるルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 久しぶりにファンに会うことができてうれしい。皆、距離を保ち、安全を確保しながら、見に来てくれた。F1が今年、通常のスケジュールで動き出し、うまく運営していることを心から誇りに思う。

 それにしても、なんて難しいレースだったことか! 早めのピットストップをしたことで、苦労するだろうことは分かっていた。それでもマックスをカバーし、トップのトラックポジションをキープする必要があった。彼らは週末を通して素晴らしいパフォーマンスを見せていた。だからこそ、今夜勝つためには、特別なことをする必要があったんだ。

 最終スティントでは、プッシュすることと、レース終盤に備えてタイヤのパフォーマンスをセーブすることの両方を考え、正しいバランスを探りながら走ったが、それは簡単なことではなかった。マックスはすぐ後ろまでやってきたが、何とかポジションを守り切った。

 これほどきついレースは久しぶりだ。この結果を出せたことをありがたく思う。サーキットに来ているスタッフ、ファクトリーで働くスタッフの全員に感謝している。彼らは、劣勢だと感じるときも、常に限界を押し広げ、絶対に諦めない。僕らはチャレンジが大好きなんだ。僕はこういうチャレンジ、つまりまさに今やっていることが大好きだ。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)&マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)&マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

(F1公式サイトに語り)終盤は本当に恐ろしかった。リヤタイヤはすっかりだめになっていて、マックスのタイヤの方が新しかったから、とても防御なんかできないと思っていた。だからポジションを守り切れたことが信じられなかった。

 今週末のすべての瞬間が僕にとって素晴らしいものだった。僕らチームはパフォーマンスにおいて劣っていることは分かっていた。だからこそ、素晴らしい瞬間だと感じた。

■ボッタス「ピットストップでのロスでチャンスを失った」

 3番グリッドスタートのボッタスは、ミディアムタイヤ、ハード、ハード、ミディアムと交換して走った。2回目のピットストップ作業でミスがあり、大幅に時間を失い、上位を狙うチャンスはなくなったボッタスは、残り2周の時点でタイヤを換えてファステストラップを記録し、追加の1点を獲得した。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=3位
 ピット作業に時間がかかり、大量の時間を失った。それがなければ、レッドブルといい戦いができただろう。ペースはほぼ互角だったからね。でも10秒も失ってしまい、相手がマックスとルイスとなると、挽回するのは無理だ。

2021年F1第1戦バーレーンGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2021年F1第1戦バーレーンGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

 自分自身のレースとしては満足できないが、少なくともチーム全体ではレッドブルよりもポイントをたくさん稼ぐことができてよかった。

 終盤に新しいタイヤに交換してファステストラップを狙いにいったのは正しい判断だった。そのおかげで1ポイント余計に手に入れることができたからね。

 今日のマシンは比較的乗りやすかった。昨日より良くなっていたから、一歩一歩改善しつつあるということだ。さらに進歩していければいいね。次のイモラまでの3週間、作業に取り組んでいく。

 テストの時点では、開幕戦でふたり揃って表彰台に上り、コンストラクターズ選手権でトップに立てるなんて、思ってもいなかった。