“新たなF1スター”角田には「間違いなく表彰台獲得の実力がある」人間性も高く評価/ヘルムート・マルコインタビュー

 2021年シーズンの開幕戦バーレーンGPを迎え、7年ぶりの日本人F1ドライバーとしてスクーデリア・アルファタウリ・ホンダから参戦する角田裕毅は、初日から好調ぶりを見せている。予選では、Q1で2番手タイムを記録するパフォーマンスを発揮した。

 角田はQ3進出を逃して13番手からスタートすることになったが、そんな角田について、レッドブルの若手ドライバー育成を率いるヘルムート・マルコは、「表彰台に上がるポテンシャルがある」と高く評価した。

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──ホンダは今シーズン、2022年に投入する予定だったパワーユニットを1年前倒しで投入してきました。その決定は昨年の夏過ぎでしたが、すでに2021年のマシンの開発は2020年の改良型でスタートしていたはずです。変更によって、車体側の開発でなんらかの妥協はありましたか。

ヘルムート・マルコ(以下、マルコ):まったくない!! むしろ、エンジンのサイズが予定していたものよりもコンパクトになって、開発の自由度がより広がったよ。我々にとっては大歓迎の変更だった。

──角田裕毅についてはいかがですか。

マルコ:新しいF1のスターが誕生したと言っていいだろう。走りだけでなく、彼は人間としてもとても魅力的だ。ユーモアがあり、チャーミングだ。

──予選ではQ2でタイヤに苦しみました。

マルコ:あのケースはチームがC3ではなく、C4に変更すべきだったと思っている。彼はルーキーで、今回が初めてのF1での予選だったんだからね。タイヤが機能しなかったことで、本来のパフォーマンスを発揮できなかっただけ。(セルジオ)ペレスのようなベテランですら、初めてのチームでの初めての予選で、C3タイヤに苦しんだんだ。心配することはない。

2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

──今シーズン、角田は表彰台に上がることができますか。

マルコ:表彰台はほかのチームがどんな開発をしてくるかと、レースの状況次第だが、彼にはそのポテンシャルがあることは間違いない。

──将来、優勝する可能性はありますか?

マルコ:イエス!! 考えてみてほしい。ヨーロッパに来て、1年でF3で勝ち、その次の年にF2でも勝った。そういうドライバーはなかなかいないよ。

──もし優勝すれば、日本人としてF1での初優勝となります。

マルコ:間違いなく、彼はやるよ。まだ20歳だ。

──もし今年、角田選手が表彰台を獲得したら、来年はレッドブルに移籍させることを考えますか。

マルコ:表彰台に上がったら、考え始めるだろうね。

ヘルムート・マルコ(レッドブル モータースポーツアドバイザー)
2021年F1第1戦バーレーンGP インタビューに応じるヘルムート・マルコ(レッドブル モータースポーツアドバイザー)
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)