【角田裕毅/予選速報】Q1衝撃の2番手突破。決勝狙いでミディアムタイヤで攻めるも無念のQ2敗退

 弱冠20歳で今年、F1デビューを飾る日本期待の角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)の開幕戦バーレーンでの最初の予選は最後の予選Q3進出ならず、13番手という結果に終わった。13番手のリザルトだけを見ると期待された結果とは言い難いが、予選Q1では2番手で通過していきなり注目を浴び、Q2ではミディアムタイヤを選択してのタイムであり、Q2でソフトタイヤを選択していればQ3進出は濃厚というパフォーマンスを見せた。

 ホンダの育成ドライバーとして2019年に渡欧した角田はFIA-F3、2020年にFIA-F2と着実にステップアップ。それぞれのカテゴリーでデビュー年から優勝を果たすなど実績を重ね、特に走り初めからクルマの限界を引き出す能力が評価されていた。

 F1デビュー前の開幕前テストでも、使用したタイヤが違えど3日目には2番手タイムをマークしてルーキーながら大きな注目を浴びることになった角田。その周囲の期待、注目に奢れることなく、開幕戦のバーレーンGPの予選Q1でそのポテンシャルの高さを見せ付けることになった。

 予選Q1セッション、最初のアタックで角田は7度王者のルイス・ハミルトン(メルセデス)をかわしていきなり2番手にランクイン。トップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)からわずかコンマ1秒差という驚異的な速さを見せる。

 多くのドライバーがQ1で2度目のアタックを行うなか、角田は一度のみの2番手タイムでQ1をクリア。チームメイトのピエール・ガスリーは6番手でQ1を突破した。

 予選Q2では使用タイヤがスタートタイヤになるセッションだが、角田は自信の表れか、決勝レースを見据えてタイムの速いソフトタイヤではなくミディアムタイヤを選択してアタックを行う。角田のミディアムタイヤでのアタックは、その時点で9番手。ガスリーは8番手で角田とはコンマ2秒の差となった。

 Q2セッション2度目のアタックでもアルファタウリ・ホンダの2台はミディアムタイヤを選択。

 だが、ガスリーは2度目のアタックでその時点で4番手のタイムをマークするも、角田はまさかのタイムを更新ならず。その後、ソフトタイヤを選択したドライバーが上位タイムをマークしてガスリーは8番手でQ2をクリアするものの、角田は13番手に順位が下がってしまい、予選Q2敗退となってしまった。

 これまで日本人ドライバーのF1デビューレースでの予選最高順位は小林可夢偉が2009年ブラジルGPで記録した11番手。角田はソフトタイヤを選択していたら予選Q3進出は間違いない状況で記録更新も確実な状況だったが、その記録更新を目の前にしながらミディアムタイヤを選択した影響もあり、予選Q3進出が叶わなかった。

 ただ、ミディアムでアタックを挑んだことはそれだけ手応えが良かったという裏返しでもある。

 決勝で角田は巻き返すことができるのか。決勝は日本時間3月28日の深夜24:00にスタートで57周の決勝レースを迎える。ソフトタイヤで予選Q1で2番手を獲得した速さと、レースでのタイヤマネジメントの巧さを活かして、まずは入賞圏内に入る走りを目指したい。