スーパーGT富士公式テストで『インディスタイル』のスタート練習を実施。採用の可能性は

 3月27日、富士スピードウェイでスタートしたスーパーGT公式テスト。この日の午後のセッション2の終了後、これまでのスーパーGTのスタートとは異なるスタート練習が行われ、非常に密集したかたちでの通称『インディスタイル』と呼ばれるスタートが試された。

 このインディスタイルと呼ばれるスタートは、DTMドイツ・ツーリングカー選手権でレースのスタート、またセーフティカー明けのリスタートで使われてきたもの。2列に並び密集した状態から、一気に横一列に広がるスタートは非常に迫力があり、2019年に富士スピードウェイで行われたスーパーGTとDTMの特別交流戦でも採用され、日本のファンにも大きなインパクトを残した。

 今回の富士公式テストでは、1日目のセッション2の後に15分間のスタート練習の時間が設けられ、まずはトラブル等でコースインできなかった車両以外が、本番のレースさながらにグリッドに整列。トヨタGRスープラのセーフティカーに先導され、1周のフォーメーションラップをこなした後にインディスタイルのスタートが行われた。

 隊列は、メインストレートのグリッド枠の内側に2列に整列しながらスタートを切ることになったが、今回は練習ということもあり、GT500はやや間隔があいた状態でのスタートに。GT300はかなり密集した状態を見ることができた。

 このインディスタイルのスタートだが、「もっとカッコ良く、違うものをみせたい」というGTアソシエイション坂東正明代表の希望で行われたものだという。もし実現可能ならば、まずはコース幅の広い富士でのレースで、決勝レースのスタート時のみ(リスタートは使用せず)で採用される可能性もあるようだ。

 GT500ドライバーは、2019年の特別交流戦ですでに経験したことがあるドライバーも多かったが、GT300ドライバーは今回が初体験というドライバーも多かった。ただ、今回は大きな混乱はなく行われている。

 何名かのドライバーにその感想を聞くことができたが、練習ということもあってか「特に危ない感じはなかった」という声が多かった。ただ、タイヤマルチメイクのスーパーGTではスタート直後のウォームアップ性能に差があり、「有利なメーカーが必ずあるはず」という声もあったほか、クラス1でのスタートならば性能に大きな差はないにしろ、GT300では加速性能等に差があり、「ウチのクルマは絶対に前に行かれてしまうと思う」という声もあった。

 とはいえ、その迫力はやはり非常にインパクトがあり、SNS上ではスタンドで見ていたファンからも賞賛の声が多くみられている。実現には課題もありそうで、“やる側”からは多くの意見もあるが、実際に採用されることを楽しみにしたいところだ。

スーパーGT富士公式テストで行われたインディスタイルのスタート練習の様子
スーパーGT富士公式テストで行われたインディスタイルのスタート練習の様子
2021スーパーGT富士公式テストでは、セッション2終了後にスタート練習も行われた
2021スーパーGT富士公式テストでは、セッション2終了後にスタート練習も行われた
スーパーGT富士公式テストで行われたスタート練習の前のグリッドの様子
スーパーGT富士公式テストで行われたスタート練習の前のグリッドの様子