ピニンファリーナ バッティスタ、幻のディーノやチシタリアと並んで特別展示を実施

ピニンファリーナ バッティスタ、幻のディーノやチシタリアと並んで特別展示を実施

Pininfarina Battista

ピニンファリーナ バッティスタ

創業主の名前を冠したピュアEVハイパーカー

2018年に設立したアウトモビリ・ピニンファリーナが世に放つ渾身の第1弾プロダクト、バッティスタ。「イタリア史上最強のパフォーマンス」を標榜するフルEVのハイパーカーは、2021年夏の生産開始を前に、現在開発の最終フェーズに突入している。

その車名にカロッツェリア・ピニンファリーナ創業主の名前を冠するとおり、バッティスタは同社にとってのモニュメント的な1台。量産仕様の完成を、首を長くして待つのは未来のオーナーやエンスージアストだけでなく、メディア関係者の中にも数多い。

ピーターセン オートモーティブ ミュージアムに展示されるピニンファリーナ バッティスタ

ピニンファリーナの珠玉の美を集めた特設展

そんなバッティスタが、正式デリバリーを前にアメリカの博物館に展示されることになった。実車がお目見えするのは、アメリカ・カリフォルニアの自動車博物館「ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアム」。同館で2021年3月末から12月までの間に実施する特設展、「モータリング界の美学:ピニンファリーナの90年(The Aesthetic of Motoring: 90 Years of Pininfarina)」に“出演”するのである。

「ピニンファリーナの90年」は、長年にわたり自動車デザイン界のリーダーとして君臨してきた名門カロッツェリアに捧げる特設展。草創期のモデルから最新のバッティスタまで、時代とメーカーを超越した珠玉の作品が集合する。

ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアムの特設展「モータリング界の美学:ピニンファリーナの90年」

空力性能を追求した流れるような造形

特設展に登場するバッティスタは、2019年に公開したオリジナルデザインのモデル。空力に関して多くのノウハウをもつピニンファリーナらしく、空気抵抗と冷却効率、ダウンフォースを最適化したうえで、有機的で滑らかな造形を構築している。

CFD(Computational Fluid Dynamics=数値流体力学)や風洞実験、動的シミュレーションを複合的に活用しながら調整を重ねてきたボディには、ルーフとともに跳ね上がるタイプのドアを組み合わせる。また、テールエンドに2分割のフラップを装着しているのも特徴的だ。

ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアムの特設展「モータリング界の美学:ピニンファリーナの90年」

チシタリア202やディーノ206GTのプロトタイプも

最新のピュアEVスーパーカーだけでなく、歴代のピニンファリーナ作品も今回の特設展の見どころだ。

たとえば1931年のキャデラック「モデル452A」ボートテール ロードスターは、イタリア製以外のシャシーにピニンファリーナが初めてボディを架装したマイルストーンともいえる作品。空力という概念を積極的に採り入れ、その滑らかなボディスタイルで自動車デザイン界に革命を起こした1947年製チシタリア202 クーペも並ぶ。

ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアムの外観

そしてなんと、1966年のディーノ ベルリネッタ 206 GT プロトタイプの姿も。いわずと知れたフェラーリ初のミッドシップモデルだ。この車両は、追って3シーターレイアウトの1967年製フェラーリ 365P ベルリネッタ スペチアーレ“トレ ポスティ”と入れ替えられるという。

アメリカの自動車カルチャーといえば、毎年見逃せないのがモントレーカーウィークだが、2021年は8月に無事開催予定。アウトモビリ ピニンファリーナも、そこで量産型のバッティスタをお披露目する計画だという。