ニッサン、2026年までのフォーミュラE長期参戦を発表「強さと成功を追い求める姿勢の表れ」

 3月24日、日産自動車は2018/2019年シーズンから参戦しているABB FIAフォーミュラ世界選手権への長期参戦を発表し、その活動を2025/2026年に実施される“シーズン12”まで継続するとアナウンスした。

 すでに開幕している今季“シーズン7”をセバスチャン・ブエミとオリバー・ローランドのドライバー陣とともに戦っているニッサン・e.ダムス。昨シーズン、チームランキング2位となったニッサンは、今後もフル電動フォーミュラシリーズに参戦し続けることで、同社の電動化技術が提供するパワフルでワクワクする爽快な走りを世界中のレースファンに届けるとしている。

「ニッサンのクルマに対するビジョンは、移動手段という枠をはるかに超えたものだ。コミュニティにおける人と人のつながりや移動のあり方を変え、持続可能な社会の実現に貢献する電気自動車(EV)をお届けすることを目指している」と語るのは、最高執行責任者(COO)を務めるアシュワニ・グプタ氏。

「ニッサンにとってフォーミュラEは、ワクワク感を提供し、エネルギーや環境への貢献を再認識させるものだ。次世代を担う若い世代を始め、より多くのお客さまに私たちのビジョンをお届けしていく」

日産自動車 最高執行責任者(COO)アシュワニ・グプタ
日産自動車 最高執行責任者(COO)アシュワニ・グプタ

 ルノー・e.ダムスを引き継ぐかたちで“シーズン5”からフォーミュラEに参入したニッサンは、最初の2シーズンで『フェーズ1:ロード・トゥ・トラック(市販車からレースカーへ)』という技術目標を掲げ実際に、ニッサンの主力EVである『リーフ』の開発で得た知識と経験を電動パワーユニット開発に活用したという。

 参戦2シーズン目の“シーズン6”ではチームランキング2位となった陣営は、今季も引き続き選手権タイトルの獲得を狙うが、同時に“シーズン9”から導入される、より速くパワフルな次世代型マシン『Gen3』を見据え、『フェーズ2:トラック・トゥ・ロード(レースカーから市販車へ)』の取り組みにも着手。技術競争が激しいレースの世界でニッサンのEV技術をアピールし、電気自動車のさらなる普及を目指す。

 ニッサン・グローバルモータースポーツ・ダイレクターのトマソ・ヴォルペは「最初の2シーズンで素晴らしい結果を残した私たちにとって、今回フォーミュラEへの長期的な参戦を表明したことは、非常に重要なステップとなる」と語った。

「何故なら私たちは、市販車の技術をレースカーに活用する『ロード・トゥ・トラック』のアプローチでフォーミュラEに参戦した。そして『Gen3』マシンでのレースまで参戦し続けることで、レースカーから市販車に技術をフィードバックする『トラック・トゥ・ロード』までの一連のサイクルを完成させることができるからだ」

「フォーミュラEは、日産の電動化技術を世界中に示すだけでなく、より持続可能なモビリティを提供するという同社の取り組みを示す絶好の機会なのだ」

シーズン7は22号車オリバー・ローランド車が『ニッサン・リーフ』、23号車セバスチャン・ブエミ車は『ニッサン・アリア』と命名された。
シーズン7は22号車オリバー・ローランド車が『ニッサン・リーフ』、23号車セバスチャン・ブエミ車は『ニッサン・アリア』と命名された。

 ニッサン・eダムスのチーム監督であるグレゴリー・ドリオとオリバー・ドリオは連名で次のようなコメントを発表している。

「ニッサンがフォーミュラEへの長期参戦を表明したことは、私たちが本選手権での強さとさらなる成功を追い求める姿勢の表れだ」

「新しい『Gen3』マシンは、より速くよりパワフルになる」

「フォーミュラEのレースパフォーマンスが絶え間なく進化し続けていることは、ファンにとっても、このスポーツにとっても素晴らしいことだ」

 先月サウジアラビアで行われたフォーミュラE初のナイトレース、ディルイーヤePrixのダブルヘッダーレースで14ポイントを獲得したニッサン.eダムス。彼らが迎える次戦第3戦ローマePrixは、4月10日にフランスで開催される予定だ。

ニッサンe.ダムスはシーズン7も引き続きセバスチャン・ブエミとオリバー・ローランドの2名でシーズンを戦う。
ニッサンe.ダムスはシーズン7も引き続きセバスチャン・ブエミとオリバー・ローランドの2名でシーズンを戦う。
ニッサンe.ダムスのマシン(両脇)とニッサンのEVラインアップ
ニッサンe.ダムスのマシン(両脇)とニッサンのEVラインアップ