骨折療養中のSVGがRSC第2戦強行出場へ。GTWC開幕制覇のタンダーが代役スタンバイ

 3月20~21日の週末に第2戦サンダウンでのスーパースプリント戦を控える2021年のRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップに向け、マウンテンバイクでのトレーニング中に鎖骨骨折のアクシデントに見舞われていた開幕勝者の“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンの最新状況が明かされた。

 チームの発表によれば、SVGはこの第2戦に強行出場する意向を表明しており、最初の走行セッションで状態を見極め、競技参加が難しいと判断された場合は、彼の耐久カップ・ペアであり、先日のFanatec GT World Challenge Australia Powered by AWS(ファナテックGTワールドチャレンジ・オーストラリア/GTWC)開幕戦で連勝を飾ったガース・タンダーを起用すべく、週末は同地でスタンバイ体制を採ると明かした。

 2016年のスーパーカー・シリーズ王者でもあるSVGは、3月6日に負傷した鎖骨の治療を優先すべく、自身も888号車のメルセデスAMG GT3 Evoで出場予定だったGTWCオーストラリア開幕戦へのエントリーを見送っていた。

 SVGが所属するホールデン陣営トップチーム、Triple Eight Race Engineering(トリプルエイト・レースエンジニアリング)は、彼がまだ治療中の身であるとしながらも、2021年RSC開幕戦バサーストの勝者で現選手権リーダーのSVGが第2戦を欠場する可能性は低く、Red Bull Ampol Racing(レッドブル・アンポル・レーシング)でのタイトル奪還に向けレースへ強行出場する意向だと示唆した。

「1週間前、おそらく5日前に私たちにその疑問を尋ねたとしたら、計画どおりにプランA(SVGのレース参戦)が実現する可能性はどのくらいだったでしょう? どれだけ前向きに見積もっても、それは60%程度が正直なところでした」と語るのは、チーム代表ローランド・デーンの娘であり、コマーシャル・オペレーション・オフィサー兼チーム共同オーナーを務めるジェシカ・デーン。

「この数日間で、彼の容態は劇的に回復しました。おそらくこの週末には、プランA実行の可能性が80%には高まっているでしょう」と続けたジェシカ。

3月6日に負傷した鎖骨の治療を続けるSVG。事故後にはすぐさまプレートを埋め込み、MotoGPライダーたち同様、最新の療養プログラムを受けてきた
3月6日に負傷した鎖骨の治療を続けるSVG。事故後にはすぐさまプレートを埋め込み、MotoGPライダーたち同様、最新の療養プログラムを受けてきた
Triple Eight Race Engineering(トリプルエイト・レースエンジニアリング)のコマーシャル・オペレーション・オフィサー兼チーム共同オーナーを務めるジェシカ・デーン
Triple Eight Race Engineering(トリプルエイト・レースエンジニアリング)のコマーシャル・オペレーション・オフィサー兼チーム共同オーナーを務めるジェシカ・デーン
FP1で参戦が厳しいと判断された場合、2020年の『バサースト1000』でSVGとともに勝利を飾ったガース・タンダー(左)がステアリングを握る予定だ
FP1で参戦が厳しいと判断された場合、2020年の『バサースト1000』でSVGとともに勝利を飾ったガース・タンダー(左)がステアリングを握る予定だ

■第2戦サンダウンではレースフォーマットも小変更へ

「シェーンはここまで、彼が実行可能なあらゆるシミュレーションと、量産車での数回のドライビング・テストをこなしてきた。でも、彼がサンダウンで実際の縁石に乗るまで、スーパーカーで体験する負荷を実際にシミュレートできるものは何もないのが実際ね」と続けたジェシカ共同オーナー。

「現実のクルマを走らせた際、彼は思っていたよりもずっと痛みが少ないと報告してくれた。これは良い兆しで素晴らしいこと。でも彼が土曜日にサンダウンで本物のマシンを走らせるまで、私たちはまだじっと待って物事の推移を見なければなりません」

 そのSVGは、開幕のマウントパノラマで300ポイントの“フルマーク”を獲得し、ランキング2位のWalkinshaw Andretti United(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/WAU)、チャズ・モスタートを33点差で引き離しているが、もし現地土曜午前9時20分からのプラクティス1で参戦が厳しいと判断された場合は、2020年の『バサースト1000』でSVGとともに勝利を飾ったタンダーがステアリングを握る予定だ。

 さらに今回の第2戦サンダウン・スーパースプリントは、レースウイークを前にフォーマットの小変更を実施し、土曜レース1、日曜のレース2、レース3ともに従来の38周から2周短縮の36周とし、レース距離を各112kmに短縮することを決定した。

 また、Erebus Motorsport(エレバス・モータースポーツ)は今季ルーキーの初代TCRオーストラリア王者、ウィル・ブラウンの9号車で実施する“ローリング・スポンサーシップ・プログラム”の一環として第2戦向けの新リバリーを披露。

 Kelly Grove Racing(ケリー・グローブ・レーシング)移籍のデビッド・レイノルズ26号車も、ラウンドのタイトルスポンサーを務めるPenrite(ペンライト)のスペシャル・カラーリングで出場することをアナウンスしている。

“ローリング・スポンサーシップ・プログラム”を実施するErebus Motorsport(エレバス・モータースポーツ)9号車は、第2戦向けリバリーを披露
“ローリング・スポンサーシップ・プログラム”を実施するErebus Motorsport(エレバス・モータースポーツ)9号車は、第2戦向けリバリーを披露
Penrite(ペンライト)とともにKelly Grove Racing(ケリー・グローブ・レーシング)移籍のデビッド・レイノルズ26号車もスペシャル・カラーリングを採用した
Penrite(ペンライト)とともにKelly Grove Racing(ケリー・グローブ・レーシング)移籍のデビッド・レイノルズ26号車もスペシャル・カラーリングを採用した
2年ぶり開催のサンダウンだが、耐久カップ時代に催されていた“レトロ・リバリー”にオマージュを捧げるスキームとした
2年ぶり開催のサンダウンだが、耐久カップ時代に催されていた“レトロ・リバリー”にオマージュを捧げるスキームとした