【レストア】絶対に手を出すなと言われている外車の旧車は本当に苦労するのか?DUCATI MHRをレストアしてみる

MotoBeでは未だ好評の5万円SRレストア企画。
5万円で買ってきたバイクを直すのはどれくらい大変でいくらかかるのかを連載してきました。

好評に答えて今回はレストア企画第二弾!
ちょっと角度を変えてレアな外車旧車にチャレンジしていきます!
関連記事:【5万円SR】オークションで買った激安バイクはどのくらいで走れる?


新たにレストアを始めるのは1982年のDUCATI MHR
旧車に詳しい方なら一度は見たことのある伝説的なバイクです。

1978年、世界最狂の公道レース「マン島TT」でマイク・ヘイルウッドというレーサーがこのマシンの原型となるマシンで優勝しました

DUCATIの公式ワークスチームではありませんでしたが、これを記念してDUCATIが発売したのがこのMHR、マイク・ヘイルウッド・レプリカです。

この当時フルカウルレーサーレプリカなんてほとんど無かったので市販車のレーサーレプリカとしてはかなり初期に生み出されたもの
今でさえフルカウルのスーパースポーツなんて一般的になりましたが、そのジャンルの最初の方のバイクです。

手を出しちゃいけない理由は?


頭のいいライダーなら誰しもが避けて通るのが外車と旧車
MHRは外車と旧車の両方を合わせ持っているため「これに手を出したらいくらかかるかわからない」と言われるほど敬遠されています。

しかし今回の企画では本当にどれくらい大変なのかを実際に解き明かしていきます。

確かにエンジンの作りも今とは違うし、国内にパーツはほとんど無いし、検索しても出てくる情報は歴史ばかりでメカニック的な部分はほとんどヒットしません。

その点で言えばSRのレストアは情報もパーツも死ぬほどあったのでメンテさえできればめちゃくちゃ楽でした…!
果たしてほんとに苦労するのか、体と財布を張って検証していきます!


このバイク、程度としては以前の5万円SRと同じくらいの状態だと思います。
エンジンは錆びていますが一応初爆は確認。
ちょっと頑張ればかかりそうです。

このケースをビカビカに磨き倒すのが楽しみ…!

状態としてはほぼフルノーマル
この時代のDUCATIは純正でエアクリーナーは無く、直キャブファンネル仕様です。

ただコックを開いてガスを流したらポタポタにじみ出てきたのでバラすのは必須…。

あとは明確な場所は不明ですが結構な勢いでオイル漏れしてます。
やってみないとわかりませんが、オイル漏れは車検で落とされるのでひょっとしたら今回一番の難関かも

このエンジンは通称ベベルと呼ばれているエンジンで、カムチェーンではなくギアの回転でカムを動かす、という旧車ならではの機構なんです。
もっと言えばバルブスプリングも無くて、デスモと呼ばれる特殊な機構が採用されているため、エンジンのバラシが一番大変かも…

とは言え他の車体回りは汚れているだけで至って普通。
フロントブレーキは普通に効くし、タイヤはヒビ入ってるので交換すればOK。

リアは一度握ったら戻ってこなくてずっと効きっぱなしになってしまったのでバラシが必要。


外装関連は磨けばまだまだ光るというかなり程度のいい状態なので助かりました。

元々この車両は知人からの好意で安く譲ってもらったので今回値段は非公開とします。
ただ、このバイクの価値をSRに置き換えて換算すると大体5万円くらいです。

今のフルカウルはみんなギンギンの流線型デザインですが、この時代のフルカウルはもっと野暮っぽくて愛らしい雰囲気

このデカいウインカーがしっくり来るフルカウルなんて中々無いですよね笑。

テールはフルカウルなのにテールランプもウインカーも別体式というネイキッドみたいな仕様。

現代ではテール周りをいかにスッキリさせるかを競っているのに…。
真逆もいいとこの無骨さです。

各部スパルタンすぎる仕様も


しかし実はこのバイク、現代では考えられないほどスパルタンな部分があります。
まずサイドスタンドはありません

停めるときは必ずセンタースタンドという面倒くささ。

そして始動はキックオンリーでセルモーターなんて付いてません。
SRもそうですがキックはケッチンという跳ね返りが怖いので大型クラスとなるとコツを掴まないと怪我をするレベル笑。

900ccのケッチンなんて考えるだけでスネが痛いです。

こんなマニアックなバイクのレストアなんて若者向けwebマガジンでやることじゃないかもしれませんが、あまりにもレストア企画が好評だったので今後定期的にレストアの様子を記事にしていきます。

よく考えれば今の10代20代は今伝説的と言われているバイクに乗れる世代なのかもしれません。
カワサキのZ1やホンダのCB750Fourなど、今の厩舎ブームが一旦収まれば次に市場に出回ったとき乗れるのは僕ら世代。

今は欲しくても買えない値段でもいつかは乗れる値段になるかもしれないので、僕ら世代はもしかすると旧車も現行車も関係なく乗れる世代なのかも?
果たしてどれくらい大変なのか、随時レポートしていきます!