「DIYでプッシュロッドサス化!?」激速ワンビアがさらなる進化を遂げて筑波に降臨

「DIYでプッシュロッドサス化!?」激速ワンビアがさらなる進化を遂げて筑波に降臨

未完成状態で筑波54秒台に突入!

タイムアタック界注目の魔改造シルビアがベストを更新!

昨シーズンに彗星の如く現れ、初走行で筑波55秒台を記録したS13改ワンビアが、さらなる進化を果たして“Attack筑波”に乗り込んできた。


リメイクのポイントはサスペンションだ。何と純正のリヤサス一式を撤去し、オーナー自らの手でインボード式マルチリンクを構築しているのだ。製作にあたっては、かつてハコ車レースに参戦していたという廃レーシングカーを購入し、そのサスペンション構造を参考にしたという。

「元々はある程度ロールさせる方向でマシンメイクをしていたんです。それが、リヤをプッシュロッド式にしたことでリヤだけレースカー的な動きをするようになりまして(笑)。まだきちんと前後バランスを取り切れていない段階ですね」とはオーナー。

ボディ側にも苦労の跡が垣間見える。軌道ジオメトリーが根本から変わってしまうため、干渉するフロアやフレームは全てカットし、パイプや鉄板で作り直されている。

フロントのサスペンションはシルクロードの市販品だが、ピロアッパーの左右入れ替えやブラケットの加工、アーム類の延長加工によってトレッド幅を片側80mmほど拡幅。

エンジンは東名パワード製のピストンなどを用いて製作されたSR20DET改2.2L仕様。制御はHKSのF-CON Vプロが担当しており、GCG製G35-1050タービンで最大ブースト圧1.8キロ時に750psを発生させる。


カーボンダッシュやアクリルウインドウなど、徹底的な軽量化が行われているインテリア。ロールケージはピラーと接合しつつフロントはストラットまで伸ばしてボディ剛性を引き上げている。ミッションはこれまでHKS製のシーケンシャルドグだったが、新たにホリンジャーの6速シーケンシャルRD6-Sを投入。エキゾーストは室内を抜けて最短距離で排気が行われるスパルタン仕様だ。


ボディキットはフロントバンパーこそURASベースだが、それ以外の部分はFRPで製作されたワンオフ品で武装。全幅は2.0メートルに達する超ワイドスペックだ。超大型のリヤウイングは昨シーズンと同一だが、高さの変更などを行ない、さらにダウンフォースを効かせる方向でセットアップされている。

タイヤは335サイズのフージャーと295サイズのアドバンA050を試したが、現状のマシンセットではA050がベストと判断。

アタック当日は、手探り状態だったにも関わらず、昨年のタイムを1秒近く更新する54秒703をマークして周囲を沸かせた。

「サスセッティングが全く合っていなかったり、サージタンクが破裂したのを突貫修理したり…と、満身創痍の状態でした。53秒台前半には入れると思うので、引き続きマシンを煮詰めていきます」とはオーナー。激化が進む筑波アタック戦線において、見逃せないマシンがまた一台増えたと言えるだろう。