「目指すはサンダーヒル25時間耐久仕様!」スプーンの新型N-ONE RS改が本格テストを開始

「目指すはサンダーヒル25時間耐久仕様!」スプーンの新型N-ONE RS改が本格テストを開始

まずはフットワークを煮詰め自在に操れるマシンへ!

日本独自カテゴリーのKカーを世界最長の耐久レース仕様へ仕立てる

軽自動車初のFFターボ+6速MTというパッケージで注目を集めているN-ONE RS。その素性に着目し、世界最長の耐久レースとして知られる『アメリカのサンダーヒル25時間耐久レース』への参戦を目標に開発を進めているのが、ホンダ車チューンの名門“スプーン”だ。

今回は、袖ヶ浦フォレストレースウェイに車両を持ち込んでのテストを敢行。ドライバーを務めるのはスプーンの市嶋代表だ。

カムカバーをスプーンイエローにペイントし、見違えるほど“映える”ビジュアルとなったエンジンルーム。内部はまだ手付かずの状態だが、耐久レース用ということで耐久性を犠牲にしない仕様へと作り込んでいくことになるだろう。ECUもHONDATAと提携して解析中だ。

フロントバンパーは純正のままだが、フレッシュエアの導入を促進するためにグリルをメッシュネット化。その奥に覗くタービンは現状ノーマルだが、近日中に独自のハイフロータイプへと切り替えて大幅なパワーアップを狙っていくそうだ。

エキゾーストマフラーは市嶋代表の遊び心で作られたサイド管だ。この形状で製品化できないかとイメージを膨らませている段階とのこと。

サスペンションは試作品の車高調を装着。サーキット仕様ということで、スプリングレートはフロント12kg/mm、リヤ10kg/mmとハードな設定。ホイールはポテンザSW010(5J+45)、タイヤはポテンザRE-71RS(165/55R15)の組み合わせだ。


ブレーキはフロントにオリジナルのフルモノコック4ポットキャリパーとローター、リヤには試作品のディスクブレーキキットを投入し、純正ドラムブレーキから大幅な容量アップを実現している。

カーボンバケットシートはサイドシェルを小ぶりにし、タイトな室内空間の車両にも対応するようにリメイクした新製品を装備。オーソドックスな3本スポークタイプのステアリングもスプーンのオリジナルだ。


ハイグリップタイヤでサーキットを攻めた際に負荷が高まるリヤビームには補強が加えられ、取り付けポイントもリジカラで剛性をアップ済みだ。

テスト当日が初ドライブだったという市嶋代表だが「スポーツドライビング上級者向け的なピーキーさがあるS660に対し、挙動が基本に忠実。とはいえ、ノーマルのジオメトリーではややアンダーが強いので、リヤがもっと旋回したがるセッティングに煮詰めていきたいね。Kカーとは思えないほどボディがしっかりしているし楽しみです!」と高評価。

今回のベストタイムは1分30秒77。スペックを考えれば十分すぎる数値だ。N-ONE RSに向けてスプーンが開発を進めている新作パーツとともに、日本のチューンドKカーの実力を大舞台で見せつけるべく熟成を重ねているこのマシンの動向に注目だ!

●取材協力:スプーン 東京都杉並区南荻窪1-3-16 TEL:03-3427-6601