チームからコンストラクターへ! 埼玉トヨペットがGR Supra GTを他チームに供給【SUPER GT 2021】

■2020年ランキング2位の埼玉トヨペットGB GR Supra GT

2020年のSUPER GTはコロナ禍の影響でスケジュールが大幅に変更されながらも、開催を富士、もてぎ、鈴鹿の3ヵ所のサーキットに限定し、全て300kmフォーマットのレースとすることで全8戦を終了させました。

2020年最終戦富士を優勝した埼玉トヨペットGB GR Supra GT
2020年最終戦富士を優勝した埼玉トヨペットGB GR Supra GT

そんな2020シーズンの最終戦となった富士で見事な優勝を決めて、2020年のシリーズランキングを2位としたのが埼玉トヨペットGB GR Supra GT。このマシンは市販のGRスープラをベースに埼玉トヨペットが独自で作り上げたJAF-GT規定のGT300マシンとなります。

2020年最終戦富士を優勝した埼玉トヨペットGB GR Supra GTのドライバー
2020年最終戦富士を優勝した埼玉トヨペットGB GR Supra GTのドライバー

GT300クラスは大きく分けて、3カテゴリーのマシンが混在してクラスを形成しています。現在ではヨーロッパ車がメインとなっている市販レーシングカーのFIA-GT3、シャーシとエンジンをGTアソシエーションが供給し、そこにボディを組み合わせるマザーシャーシ、そして市販車をベースとして作り上げていくJAF-GT。このJAF-GT規定のGT300マシンであるGR Supra GTが、2021年シーズン初頭の公式テストが開催された今、大きく注目されているのです。

●速さゆえに他チームも欲しがるGR Supra GT

2019年まではマザーシャーシベースのマークXを製作してSUPER GTを戦っていた埼玉トヨペットですが、マザーシャーシで作られたマシンは86やロータスなど数多く存在し、タイヤをブリヂストンに変更した2019年までは、多くいるマザーシャーシ勢の一員に過ぎない印象でした。

しかし2020年のGR Supra GTは優勝が2回でポールポジションも獲得し、ランキング2位となる活躍を見せます。

2021年の埼玉トヨペットGB GR Supra GT
2021年の埼玉トヨペットGB GR Supra GT

そうなると他のチームもこのマシンを欲しくなるのは必定で、なんと埼玉トヨペット製のGR Supra GTが複数のチームに供給されるということになりました。つまり埼玉トヨペットはコンストラクターとなったのです。

2021年のSYNTIUM LM Corsa GR Supra GT
2021年のSYNTIUM LM Corsa GR Supra GT

今期は2チームに供給され、GR Supra GTは埼玉トヨペットを含め3チームからエントリーということになります。3月7日~8日に開催された岡山公式テストでは、LM Corsaが埼玉トヨペット製のGR Supra GTを走らせ開幕戦に向けたセッティングを行っています。

もう一台のチームはMax RacingでLM Corsaとともに、昨シーズンはLEXUS RC F GT3を走らせていたチームです。

2021年の埼玉トヨペットGB GR Supra GT
2021年の埼玉トヨペットGB GR Supra GT

ここで面白いのがこの3台、全て使用するタイヤメーカーが違うという部分。埼玉トヨペットはブリヂストン、LM Corsaはダンロップ、Max Racingはヨコハマとなり、このポテンシャルの高いといわれるGR Supra GTと各タイヤメーカーとのマッチングも注目されるポイントとなります。

2021年のSYNTIUM LM Corsa GR Supra GT
2021年のSYNTIUM LM Corsa GR Supra GT

3月7日から岡山での公式テストが行われた後は、全ての走行はオーガナイザーであるGTアソシエーションの管理下で行われるため、各々が独自で走行することはできなくなるため、次の走行は3月27日~28日の富士公式テストとなります。

そして4月10日~11日に岡山国際サーキットで開幕戦が開催されることとなります。GR Supra GTの活躍や如何に。

(写真:吉見 幸夫/文:松永 和浩)