B-MAX Racing、2021年スーパーフォーミュラはアメリカ人ドライバーを起用しての1台での参戦か

 3月11日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式合同テストが鈴鹿サーキットでスタートしたが、この日は18台のマシンが走行した。2020年まで参戦していたB-MAX Racingは、このテストには参加せず、いまだに2021年の参戦ドライバーは発表されていないが、第2戦から1台体制での参戦になりそうだ。

 2020年まで2台体制でスーパーフォーミュラに参戦していたB-MAX Racingは、昨年新型コロナウイルス感染拡大の影響により外国人ドライバーが来日できず、最も大きな影響をうけたチームのひとつだった。2021年に向けては、さまざまな影響によりドライバーが決定しておらず、2021年最初のテストである鈴鹿公式合同テストには参加していなかった。

 この状況について、B-MAX Racingの組田龍司総代表は「スーパーフォーミュラの現状について言うと、今年についてはクルマもシートもありながら、乗れる日本人ドライバーはいるんだけど、いないという窮状があります。今でもフラストレーションはありますが、現状について言うと、外国人ドライバーをひとり待っている状態で、日本に来られることを条件に契約をしています」と状況を語った。

 そのドライバーについては、組田総代表からは契約の関係もあり名前は明かされなかったが、スーパーフォーミュラ公式ホームページの年間エントリーリストには、アメリカ人のイブ・バルタスという名が記された。バルタスはまだ18歳で、ユーロフォーミュラ・オープンやフォーミュラ・ルノーを戦ってきたドライバーだ。

「ビザも取得できているのですが、緊急事態宣言の延長もありなかなか来日できない状態です。なので、第1戦は厳しいかな……と思っています。しかし来日できれば、第2戦からでも1台体制ではありますが、なんとか継続参戦しようかと思っています」と組田総代表は今後について語った。

「とはいえ、B-MAX Racingとしてはクルマが2台あり、もう1台を走らせられる状況があるのは間違いありません。過去にOKだったことが現在ダメになったということは、現在ダメなことが未来でOKになる可能性もありますから。また皆さんの考え方が変化して、スーパーフォーミュラというカテゴリーのためになるような未来を願っています」

2018年にユーロフォーミュラ・オープンに参戦していたイブ・バルタス
2018年にユーロフォーミュラ・オープンに参戦していたイブ・バルタス

■スーパーフォーミュラ・ライツの体制も近日決定か

 一方、スーパーフォーミュラ・ライツでは今回の鈴鹿合同テストではエースカーと言えるB-MAX RACING TEAMの50号車に、松下信治と藤波清斗、名取鉄平という3名が乗り込んだが、これについて組田総代表は「実質セレクションです」という。

「今季からライツの規定が変わって、セットの確認などのために参戦資格がないドライバーでもテストに参加できることになったので、我々は松下選手にクルマのチェックをやってもらい、藤波選手、名取選手のふたりに乗ってもらって、どちらかをB-MAX RACING TEAMとして支援していこうと思っています」と組田総代表。今季誰を起用するのかは、近日中に決定することになりそうだ。

 ちなみに、2020年はB-MAX RACING TEAMとして3台が参戦していたが、そのうち1台はB-MAX ENGINEERINGとして畑享志がドライブ。もう1台は、「ルーニースポーツも三宅淳詞選手という若いドライバーを支援するので、植田正幸選手が乗るクルマがなくなったため1台貸し出しています」という。畑、今田信宏、そして組田総代表がドライバー『DRAGON』として出場することになりそう。

「世界的に見ても、ジェントルマンドライバーがこれだけ出るレースはなかなかありません。海外から見たら『それだけドライバーが少ないんだろう』という評価があるのは事実ですが、台数が少ないよりも多い方がいいですし、もちろん最低限の力量は必要だと思いますが、今の世界のモータースポーツはジェントルマンが参戦しても良い風潮がある。古くさい考え方に固執するのはダメだと思います」と組田総代表は語った。

「ジェントルマンドライバーが、やがて若いドライバーを応援してくれることも大いにあるので、そういったドライバーを邪険にしないことは業界のひとつのあり方だと思います。また最高峰のカテゴリーに対してアマチュアが出ることは冒涜だ、という方もいらっしゃいますが、僕はそんなことはないと思っています。全日本F3000の頃からジェントルマンドライバーは出ていましたし、ああいった人たちがレースを盛り上げていたと思うんです」