マクラーレン、本社リースバックの交渉が最終段階か。アメリカ大手投資会社に売却の可能性

 マクラーレン・グループが、イギリスのウォーキングに位置する本社売却についてアメリカの民間投資会社TPGと独占的な話し合いを行っていると報じられた。この取引は1億8000万ポンド(約271億6100万円)に相当するとみられている。

 新たな資本を調達し、新型コロナウイルス感染症流行後のバランスシートを改善するため、マクラーレンは昨年不動産代理店のコリアーズに、ノーマン・フォスターが設計した壮麗なマクラーレン・テクノロジー・センターのセール・アンド・リースバック(不動産などを売却した後、譲受人から賃借すること)の契約先選定を委託した。

『Sky News』は今週、マクラーレン・グループがサンフランシスコに拠点を置くTPGと話し合いを行っていると報じた。TPGは国際的な投資会社であり、約850億ドル(約9兆2500億円)の資産を運用している。

 契約がまとまれば、マクラーレンは賃貸契約ベースで引き続きウォーキングに現在の本社を置くことができ、日々の社の経営にも影響は出ない。

マクラーレンF1が2021年型『MCL35M』のシェイクダウン:ダニエル・リカルド
マクラーレンF1が2021年型『MCL35M』のシェイクダウン:ダニエル・リカルド

 昨年、マクラーレン・オートモーティブとマクラーレン・レーシングは双方ともパンデミックによって大きな打撃を受けた。グループの市販車部門の販売台数は60パーセント下落、マクラーレンの収益において3億1200万ポンド(約470億8900万円)に相当する打撃となった。

 2020年シーズン開幕前、マクラーレン・レーシングはバーレーン国立銀行から1億5000万ポンド(約226億3700万円)の融資を受けた。一方で昨年12月に同社はMSPスポーツキャピタルから1億5000万ポンド、UBSオコナー/カスピアンから3500万ポンド(約52億8100万円)の新たな資金注入を受けている。

 先月、マクラーレンは2020年の決算結果はまだ出ていないものの、世界的な新型コロナウイルス流行の決算への影響は“膨大”なものになると述べた。

 マクラーレンF1チームの成績は改善しつつあり、F1コンストラクターズ選手権で2019年は4位、昨年は3位を獲得した。しかしマクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、チームの財務状況は新型コロナウイルス危機の影響を受け続けるため、今後も不安定な状態が続くと警告している。

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