ポルシェがリマック・アウトモビリに7000万ユーロを追加出資。生産車用コンポーネントも発注

ポルシェがリマック・アウトモビリに7000万ユーロを追加出資。生産車用コンポーネントも発注

Rimac C_Two

リマック C_Two

ポルシェのリマックへの出資比率が24%に拡大

クロアチアを拠点とする自動車メーカー「リマック・アウトモビリ(Rimac Automobili)」は、ポルシェが、同社に7000万ユーロの追加出資を行い、出資比率を24%に拡大したことを発表した。

ポルシェは2018年にリマック・アウトモビリの公開株式のうち10%を取得し、2019年には15.5%に引き上げている。今回は3度目の増資となり、高性能電動ハイパースポーツ「リマック C_Two」を開発するリマック・アウトモビリの財政的基盤を、さらに強化するものとなる。

2018年のポルシェ初出資以降、リマック・アウトモビリの社員数は当初の2倍となる1000人近くにまで増加。同社はリマック C_Twoに搭載する先進的な電動パワートレインだけでなく、バッテリー、インフォテイメントシステムなど、電動化に関する高度な技術を有している。

この高い技術力が世界的に評価され、ポルシェだけでなく、ヒュンダイ/起亜、アストンマーティン、アウトモビリ・ピニンファリーナ、ケーニグセグなど、世界中の自動車メーカーとのプロジェクトも進めている。

ポルシェとリマック・アウトモビリが、資本関係をさらに強化

ポルシェ以外のビッグメーカーとの関係も拡大

リマック・アウトモビリの創業者であり、CEOを務めるマテ・リマックは、2009年にクロアチアの小さなガレージで電動スーパースポーツの開発を夢見ていた。そして、そのわずか2年後にリマック・アウトモビリは、電動ハイパースポーツ「コンセプト_ワン(Concept_One)」を発表する。

限られたリソースのなかで、マテ・リマックと彼の小規模な開発チームは、この車両に使用されたパーツの多くを自社開発し、さらに他の自動車メーカーに向けた電動化技術の開発も進めている。ポルシェは2018年6月、ヒュンダイは2019年5月に、初の出資を行った。マテ・リマックは、今回のポルシェの増資について次のように喜びを語っている。

「ポルシェは2018年から、リマックのビッグサポーターとなっています。世界で最もアイコニックなスポーツカーブランドがリマックの一員であることは、私たちの特権のひとつです。あらためてエキサイティングな電動化モデルの開発において、共に仕事できることが楽しみです。ポルシェのリマックへの再投資という信頼の証を経て、ポルシェが重要な株主となったことを誇りに思います」

「現在、世界中の多くのビッグメーカーがリマックの顧客となっています。そして、リマックとポルシェにとっては、リマックが完全に独立した事業体であることが重要です。当社のプロジェクトと株主は今後も完全に分離されており、多くの企業との取引を継続することができます。ポルシェとのパートナーシップは、すべてのお客様にとって我社の発展と成長を支えてくれるものです」

ポルシェとリマック・アウトモビリが、資本関係をさらに強化

ポルシェが高く評価するリマックの電動化技術

ポルシェAGにおいてファイナンス & IT担当副会長を務めるルッツ・メシュケは、リマック・アウトモビリについて以下のようにコメントした。

「マテ・リマックと彼のチームは、ポルシェにとって重要なパートナーであり、特にパーツ開発では欠かせない存在です。現在、リマックはハイテク関連技術におけるポルシェの『ティア1サプライヤー』へと成長しています。ポルシェは、非常に革新的な生産車両用コンポーネントの開発のために、すでにリマックに初の発注を行いました。両社はこの緊密な協力関係から、すでに利益を得ているのです」

「マテが持つ革新的なアイデアは、私たちにインスピレーションを与えてくれます。それと同時に、彼はポルシェが持つ生産ノウハウと、我々が蓄積してきた経験や知識からの恩恵を受けています。そういった意味で、リマックへの投資は正しかったと言えるでしょう。リマックの価値は、最初の投資から何倍にもなりました。また、技術的にも非常に優れた発展を遂げています。私たちは一歩一歩協力関係を拡大しており、リマックが持つ強いイノベーションからの恩恵も得ています」

現在、リマック・アウトモビリは初の生産モデル「リマック C_Two」の開発を続けており、実走テストと認証試験プロセスを経て、数ヵ月以内に生産モデルがワールドプレミアされる予定だ。