メルセデスF1代表、予算制限の導入に伴いチーム運営を再考「パフォーマンス上のアドバンテージになる」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフは、今年導入されたF1の予算制限によって、チャンピオンシップを制したメルセデスはチームの運営方法を再考することを余儀なくされたが、その変化によってパフォーマンス上のアドバンテージがもたらされる可能性があると述べている。

 F1は最終的に競争の場を公平にすることを目指しており、今シーズンはチームに1億4500万ドル(約158億3000万円)の予算制限が義務づけられた。この上限額は段階的に引き下げられ、2023年の初めには1億3500万ドル(約147億3900万ドル)になる予定だ。

 財政面の変化は、予算の縮小規模に応じてチーム全体に様々な課題を投げかけている。論理的には上位チームのメルセデス、レッドブル、フェラーリにおいて課題は大きくなる。

メルセデスの2021年型マシン『W12』
メルセデスの2021年型マシン『W12』

 メルセデスの技術責任者であるジェームズ・アリソンは最近、F1の新予算制限の制約に適応することは、チームにとって“大きな”挑戦だと述べた。しかしウォルフは、この方針は最終的にはチームに優位性をもたらす可能性があると考えている。

「どのように運営を行うかについて調整する必要があるが、我々はこれはパフォーマンス上のアドバンテージになると考えている。なぜなら我々のやっていること、およびやり方を再考しなければならないからだ」とウォルフは語った。

「最高のパフォーマンスを発揮すると我々が考えている分野をより重要視し、焦点を置くことになる」

「我々にとって優先順位をつけることは、自分たちがどう機能するかという点において常に重要なことだ。AとBを試すよりも、常にAかBのいずれかに取り組んできた。なぜならさらにパフォーマンスをもたらす方により重点を置いているからだ」

「だが予算制限により、そうしたことが新たなレベルに達した。なぜなら我々は以前、規制されたコストの制約のなかで運営を行っていなかったからだ」

 もちろん、支出の上限や理由なしに自由に予算を使えるような運営をしていたチームはない。しかしウォルフは、予算制限は今ではチームの管理のより細部にまで取り込まれていると述べている。

「当然ながら現実の世界では常に予算の制限があったが、現在では設定された上限の範囲内に正確に収める必要がある」

「つまりプロセスを理解する必要があるということだ。すべての項目についてコストの評価が行われる必要がある」

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGPでメルセデスがタイトル7連覇を確定
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