「タナベ&SSRの『GRヤリス』パーツ開発現場に潜入!」リリース間近のアイテムが盛り沢山!!

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GRヤリスの速さを引き出す老舗のレシピ

リリース直前の新作パーツを徹底チェック

走りのキーワードでリンクしたタナベ&SSRのGTブランド。立ち上げから間もないタナベのGTシリーズはファントライド(サスペンションパーツ)の適合車種拡大を図っている真っ最中だが、ここで見逃せないのは、トヨタ生粋のスポーツモデルとして広く注目を集めているGRヤリスの開発状況だろう。

「GTファントライドはスプリング、ダンパーともに開発予定車種が数多く控えている状況ですが、特にスポーツ走行性能が評価されるGRヤリスはいち早く仕上げるべきと考えて、開発スピードを上げるためにデモカーを導入しました。現状はGTシリーズだとファントライドスプリングが完成して、ファントライドダンパーを開発中。サステックシリーズはタワーバーやアンダーブレースが完成して、スタビライザーの開発を進めている真っ最中です」とは、マーケティング部・林さん。

そこで今回は、リリース前のホイール“GTX04”や開発初期段階のGTファントライドダンパー、サステックシリーズの補強パーツや試作スタビライザーまでフル投入したGRヤリスのサーキットテストに動向。各パーツの開発状況とクオリティに迫った。

ファントライドダンパーのプロトモデルは、前後3.6kg/mmのノーマルに対して、前後5kg/mmにレートアップ。ダンパーもシーンを問わずに積極的にストロークさせられる味付けがベストと考え、ダンパーテスターで計測したノーマルの減衰力特性を全体的に引き上げる形からスタートする。

車高はサーキット走行を前提に前後60mmダウンとしたが、最低地上高を考えるとストリートでは前後45mmダウンが基準になると予想。開発済みのサステックアンダーブレースがクリアランスにどう影響するかも踏まえて、推奨車高を決めていく。

GTX04のサイズは18インチの8.5J+44、タイヤは225/40R18のディレッツァZIIIがマッチングされた。「キャンバーなどは要求されますが、ツラを攻めるなら9.5J×18+40に255/35付近のマッチングがターゲットサイズになりそうですね」とのこと。

リリース待ちだがサステックのタワーバーは前後ともに開発完了。断面積を従来比で約16%拡大したオーバル形状のシャフトでねじれ剛性を約138%高めるストラットタワーバープラスが、ハンドリングの頼もしさを高めてくれる。

人気のアンダーブレースは、フロントメンバー後方の貧弱な純正補強をプレート形状でガッチリと剛性高めるフロント用、リヤはフレームを左右で強固に結ぶ形状のアンダーブレースが開発完了している。

純正スタビライザーはリヤが硬めのセットアップとなっているため、フロントは152%&177%、リヤは163%&193%アップのプロトモデルで強化モデルの開発をスタート。今回はソフト側で走行したが、調整式を採用するかどうかやレートアップ値はテストを重ねて決定していくそうだ。

この車両を走らせたレーシングドライバーの井入宏之選手は「雪のちらつくウエット路面だったけど、攻め込んでも唐突な動きは一切なし。乗り心地が良い中でマシンの挙動がしっかり伝わってくるから、安心してスポーツ走行が楽しめるよ。補強パーツについては路面状況も悪いし正確には評価できないけど、路面からのインフォメーションが高いから効果を引き出せているんじゃないかな」とコメント。

続けて「テスト前に、走りを楽しむのがコンセプトでストリートがメインステージと聞かされていたけど、この味付けなら普通にスポーツラジアルと減衰力調整だけでサーキットだって十分楽しめる。実際に、減衰力を前後10段ずつ締め込んで再度コースインしたら、初期ストロークのマイルドさは残したまま粘ってくれて、扱いやすさに頼もしさが備わった。ワイドレンジに走りを楽しめる仕上がりだよ」。

チューニングは1+1が必ずしも2になるものではないが、今回のGRヤリスが示すようにタナベ&SSRが展開するGTシリーズは相乗効果を大いに期待できるもの。走りを楽しむために生まれたスポーツカー&スポーティグレードの真価を引き出すなら、このブランドは要チェックだ。

●問い合わせ:タナベ TEL:072-728-6700