「想像以上の本気スペックだった・・・」Z34の想定外リフトアップ仕様を徹底解剖!【幻の東京オートサロン2021】

「想像以上の本気スペックだった・・・」Z34の想定外リフトアップ仕様を徹底解剖!【幻の東京オートサロン2021】

ダートレースにも参戦できる本気スペック

今後はナンバーも取得して全国のイベントに登場予定!

見るからに只者ではない雰囲気を醸し出す”Z-Adventure(Zアドベンチャー)”と名付けられたZ34型フェアレディZ。

「FRスポーツカーをベースとしながらも、4WDなみの走破性を有する本格的で魅力のあるオフロードマシン」というコンセプトの元、横浜ゴムとラリードライバー兼レーシングコンストラクターの塙郁夫氏によって製作された想定外チューンドだ。

スポーツカーベースのリフトアップ仕様は、アメリカ西海岸で火が付き、日本国内でも流行の兆しを見せている。その最先端カスタムトレンドを取り入れつつ、『パリ・ダカール仕様のポルシェ959』をイメージしてプロジェクトをスタートさせたそうだ。


Zアドベンチャー誕生の根底には、本格的なオフロードレースにも参戦できる性能と高い耐久性を兼ね備えたオフロードタイヤ「GEOLANDER M/T G003(ジオランダーM/T G300)」の存在がある。この高性能タイヤを装着するために足回りやフェンダーなどをモディファイし、フロント255/75R17&リヤ33×12.50R17という超大径サイズをインストールしている。

ホイールは、ラリーやダートトライアルといった競技シーンでの使用を前提に設計・開発されたアドバンレーシングRCIII。サイズはフロント17×7.0J+45、リヤ17×8.0J+38となる。


このアドバンレーシングRCIIIはオーバーフランジ形状10本スポークの鍛造モデルで、過酷な競技にも耐える強度と耐久性を確保しながら軽量化も実現。ウィルウッドのビッグキャリパーシステムを余裕でかわす設計も特徴のひとつだ。

サスペンションは、アメリカ・パイクスピークヒルクライムでも実績のあるキングスプリング社製のダンパーを軸に構築。これらのメイキングは全て塙郁夫氏が担当しており、見た目だけでなく本格的なレースでも通用するスペックが盛り込まれているのだ。


エクステリアを覆う個性的なワイドフェンダーはこの車両のために開発されたワンオフ品。シャープなZ34のラインを崩すことなく、それでいてSUVらしさも演出するデザインが絶妙だ。

リヤハッチに取り付けられているのは、スタックした時に使う脱出用の樹脂製スロープ。ウイングのような取り付け方が斬新!

エキゾーストマフラーは、2本出し&複雑なパイプレイアウトが特徴のHKSのスーパーサウンドマフラーをチョイス。悪路での視認性を高めるLEDフォグランプも前後に2灯ずつ装着している。

「カリカリのレース車両にせず、あくまで普通のクルマの形でインパクトを出したかった」とは開発陣。その言葉通り、エンジン系はノーマルのままでミッションも6速AT仕様なのだ。今後は、ナンバーを取得して様々なイベントに顔を出す予定とのことだから期待したい。

TEXT:三木宏章
PHOTO:金子信敏/三木宏章
 
●取材協力: 横浜ゴム TEL:0120-667-520